会社を辞める時、必ず提出を求められるのが辞表です。
辞表とは、会社と労働者との就業契約を解除する証です。そのような性質の書類であり法的効力があるため、辞表の書き方には守るべきルールが発生します。
一部の企業では、辞表の書式が用意されている場合もありますが、多くの企業では辞表の書式は存在しません。そのため、自分で用意しなければなりません。
では、辞表の書き方として忘れてはいけないルールとは、どんなことでしょうか?
最後の大仕事!辞表の書き方6つのルール
いざ辞表を書こうと思っても、何をどう書けば分からないというのが現実でしょう。
しかし実は、辞表の書き方はとても簡単です。決まった文例があるため、その書式をそのまま用いれば、法的効力がある立派な辞表となるのです。
今回は、辞表の書き方で、簡単がゆえに見落としがちなルールを6つご紹介します。
1.決まりではないけれど
辞表の書き方には決まりはありません。しかし、辞表は縦書きの手書きで書くとの慣例があるため、辞表の書き方として、縦書きの手書きで書くことが望ましいでしょう。
パソコンで作成しても、法的効力は消滅しませんが、その場合、署名は手書きにするとよいでしょう。
2.書き始めはこれから
辞表の書き方として、見落としがちなのが、文章の書き始めの一文です。
辞表を書く場合、まず「私事」(もしくは「私儀」)から書き始めます。
その一文は縦書きの場合、一番上に書くのではなく、行の一番下に書くことが辞表の書式として正しい書き方です。
辞表を書く上で忘れがちなルールなので、注意するようにしましょう。
3.理由はただ1つ
辞表の書き方として、文章の中に退職理由を書く事になっています。退職理由は、各々いろんな事情がありますが、辞表に退職理由を詳しく書く必要はありません。
実際の退職理由は、退職を申し出た時に会社側に伝えているので、辞表に書く退職理由は、「一身上の都合により」の言葉で成立するのです。
ただし、退職勧告によって辞表を出す場合は、この理由は書くことは避けるべきです。「一身上の都合により」は、あくまでも自己都合退職に使う言葉です。その点を理解した上で、辞表を書くようにしましょう。
4.退職日は事前確認
辞表には、必ず退職日も記載します。それが正しい辞表の書き方です。
退職日に関しては、必ず上司と相談の上、辞表に書くようにしましょう。勝手に自分で退職日を決定し、辞表に記載しても、その辞表は受理されない場合が多いです。
必ず事前打ち合わせをして書くことが、辞表を書く上で必要な事です。
5.印鑑は必需品
辞表の書き方として一番重要なのは、自分が署名した後に、必ず印鑑が必要だと言う事です。印鑑がない場合、法的効力は失われます。
印鑑は、認印で結構です。ただしシャチハタは絶対に避けましょう。
前述の通り、辞表は会社との就業契約を解約する書類です。契約書にシャチハタは押しませんよね。
辞表の書き方として、印鑑も大変重要なルールなのです。
6.宛先は正式名で記載
正しい辞表の書き方の最後のルールは、辞表の最後に宛名を記載するということです。
宛名は略字を使わず、正式名称で書く必要があります。例えば株式会社の場合、(株)と書くのではなく、株式会社と正式名で書きます。
また、社名だけではなく、社長名まで記載する方法が、正しい書き方です。その場合は必ず役職名(代表取締役等)まで入れましょう。
まとめ
いかがでしょうか?辞表の書き方として、忘れてはいけない見落としがちなルールをピックアップしてご紹介しました。
辞表は、そう何度も書く機会はありません。しかし、法的効力もある正式な書類として認められています。ルールを守って、丁寧に正しい書き方をするよう心掛けましょう。
最後の大仕事!辞表の書き方6つのルール
- 決まりではないけれど
- 書き始めはこれから
- 理由はただ1つ
- 退職日は事前確認
- 印鑑は必需品
- 宛先は正式名で記載