社会人の勉強法についての書籍やノウハウが溢れていますが、いざ実行しようとするとなかなかうまくいかないことに気づくかもしれません。通信講座やテキストを買って勉強しようと奮い立っても最後まで続く人はほとんどいません。理由は時間がないことや体力が続かないこと、モチベーションが続かないことなどいろいろあると思いますが、それらはすべて言い訳とも言えるのです。
いくら忙しい社会人でも勉強法のコツがつかめれば、すべての言い訳は問題ないものとして捉えられ、結果を出すことができます。では社会人の勉強法のコツとはどのようなものでしょうか?
忙しい社会人でも結果が出せる勉強法
いくら忙しい社会人でも自分に合った勉強法を身に付ければ結果を出すことができます。実際に勉強がうまくいっている社会人がいるのがその証拠です。
能力や時間などのリソースは人それぞれなので、勉強法のアレンジは必要ですがポイントとなる点は共通するものがあります。今回は忙しい社会人でも結果が出せる勉強法のコツをと伝えいたします。
1.目的を強く意識する
社会人が勉強して結果を出すには明確な目的がまず必要になってきます。勉強する目的がどれだけ明確であるかによって知識の身につきかたはまったく違ってきます。
例えば「なんとなく英語ができるようになりたい。」「上司から言われてプログラミングを勉強する。」では内容を身につけることは難しいです。目的が「資格取得」であれば期限や勉強プランも設定できて明確ですが、もう一歩明確化してみましょう。
その資格やスキルを使って社会人生活で実際に何をするかということをイメージし、そのためには絶対に勉強が必要だという認識を心から持つ必要があります。目的の明確化は障壁の多い社会人が勉強する上で、それを乗り越えて突き進むための一番のコツです。
2.知識収集の仕組みをつくる
もちろん参考書は勉強内容がまとめられていてそれを基本にするのはOKですが、ネット上ですべての分野の最先端の内容を閲覧することができる現代です。効果的に知識収集を行いましょう。
その分野の専門家の書いたもが閲覧できたり、秀逸なまとめが公開されていることもあります。映像や音声なども参考になるものが多くあります。うまくいけば質の良いレクチャー動画が見つかることもあるでしょう。勉強でフォーカスするキーワードから絞込み、知識収集を行いましょう。
社会人の時間は限られています。大事なことは知識収集に時間をかけ過ぎないことです。参考になりそうなものがあれば、「後で読む」などでどんどんストックしておき活用しましょう。
3.スキマ時間利用を最大活用する
勉強時間が圧倒的に足りない社会人は、スキマ時間をいかにうまく活用できるかが勉強法のポイントになります。その際に強い味方になるのがスマートフォンです。いつも肌身離さずに持っているスマートフォンの、単語帳アプリを入れておくなど、画面を見た時に勉強内容にすぐにアクセスできるようにしておきましょう。SNSを見る代わりに1分単位での細切れの勉強を積み重ねられます。仕事で疲れた帰りの電車でも、音声ファイルなどを活用して情報をインプットしましょう。
4.アウトプットを前提に知識を入れる
読んでいるだけ、聞いてるだけ、見てるだけでは理解できたようでいざ内容を問われるとうまく説明できないことが多いです。積極的にアウトプットする機会を持つことが社会人の勉強法として絶対に必要です。
身近な人に話したり、ブログに内容を書いたり、勉強会を開くというような方法がありますが、アウトプットすることを前提に知識を読み込んでいくと、人に説明する形で知識が身につくので頭に残ったり再現したりするレベルが、インプット中心の勉強とは圧倒的に変わってきます。
特に勉強会では、担当する部分を発表するという社会人になって感じる機会の少ないプレッシャーが効いてきます。時には自らの稚拙な内容理解に気づいて恥をかくのも社会人にとって効果的な勉強法です。
5.振り返る、繰り返す
勉強はインプットとアウトプットだけではありません。それ以外の活動をしているときにも、記憶の定着化や枠組みの統合が行われています。睡眠学習はそれを利用した最たる勉強法ですが、それだけではなく、普通に社会人生活を送っているときも知識の処理が行われています。
そこで、知識を効率よく身に付けるために、一度インプットした内容を振り返り記憶の忘却曲線に抗う必要が出てきます。インプットした知識を数分後にもう一度振り返り、さらに寝る前にもう一度振り返りましょう。そして1週間後にもう一度振り返って知識の定着を確認します。
社会人生活をしていても頭の片隅には常に勉強内容がある状態をこころがけてください。
まとめ
いかがでしたか。
忙しい社会人の勉強法では、目的にフォーカスしたアウトプット中心の勉強が効果的だということが理解いただけたかと思います。
忙しい社会人ほど勉強がうまいという事実が示す通り短時間でプレッシャーをかけて勉強することがだらだらと時間をかけて勉強するよりも断然身につきやすいのです。
忙しい社会人の結果が出せる勉強法
- 目的を強く意識する
- 知識収集の仕組みをつくる
- スキマ時間利用を最大活用する
- アウトプットを前提に知識を入れる
- 振り返る、繰り返す