面接となると、面接官とのやり取が一番肝心と思われがちですが、企業側はその前の段階からあなたの事をチェックしているといっても過言ではありません。面接を受けるため、企業に訪れてから部屋に入室し着席するまでの社会人としてのマナーもチェックし、どのような人柄なのかの判断基準としている企業も少なくないのです。
では面接の際の、入室から着席までの気を付けなくてはいけないマナーとは、一体どんな点が挙げられるでしょうか?
入室から着席までの注意すべき6つの面接マナー
面接は、企業の入り口を入った時点から始まっています。面接官と対面する前の段階は、まだまだ気が抜けている状態で、一番素が出やすく、企業側はその素の部分を見たいため、思いのほかチェックをしているのです。
面接前から好印象を与える為の、面接部屋に入室する際の注意すべきマナーを7つご紹介します。
1.ノックの仕方から
面接を受けるための部屋に入室する時は、必ずノックをしてから入室するようにしましょう。その時のノックの回数ですが、ビジネスマナーの世界ではノックの回数にも意味があると言われています。2回ノックは、緊急時のノック回数です。また海外では、トイレでノックする時は2回と言う決め事がある為、面接の際は2回ノックは絶対に避けるべきです。
本来、入室の際は一般的に4回ノックが正しいマナーですが、今は省略することが主流となり、3回ノックがビジネスマナー上では正しいと言われています。面接の時は、必ず3回ノックをしてから入室するようにしましょう。
2.入室時の挨拶
ノックをし、中から「どうぞ」と言う声が聞こえたら、ドアを開けて入室しましょう。その際、面接官の目を見ながら、必ず大きな声で「失礼します」と一礼をしてから入室することがマナーとしての基本です。
もし複数の面接官がいた場合、真ん中に座っている人が一番の上司にあたるため、その面接官に向かって、一礼することが望ましいでしょう。
3.ドアの閉め方も重要
面接の時の入室マナーとして、ドアの閉め方も重要となってきます。「失礼します」と一礼をした後、入室した体制で、そのままドアはを後ろ手で閉めることはマナー違反となります。必ず体制はドアの方に向き直って、閉めることが肝心です。但し、面接官にお尻を向けることは失礼にあたるので、ドアに向かって斜めの体制で閉める事が望ましいと言えます。
また、ドアの開閉時、音を大きく立てない様にすることも重要ポイントです。そっと静かに開け閉めすることを、心掛けましょう。
4.動作は機敏に
入室後、面接官の指示に従い所定の場所へ移動します。面接官の前に移動したら、必ず「よろしくお願いします」と伝え、再度一礼する事も忘れずに。場合によっては指示がない時もありますので、その場合は、速やかに面接官の前へ移動しましょう。
指示がないからと言って、躊躇するような態度は絶対に避けるべきです。堂々と胸を張って、機敏に対応することが、面接を勝ち抜くコツなのです。
5.勝手な行動はNG
面接官から「どうぞお掛けください」との指示があるまで、椅子に腰かける事はしてはいけません。それはマナー違反となります。
基本的に面接での入室から着席までの流れに関して、面接官の指示があるまで、次の行動に移る事は、マナー違反となります。面接官の指示に従いながら進めることが、ベストな選択です。
6.面接官以外にも要注意
面接の時は、会社に訪れた際の受付、面接の部屋への案内や、お茶を持って来られる等、面接官以外の様々な社員と接することになります。忘れがちになってしまいますが、その社員の方々への挨拶や対応も、面接に含まれていると考えましょう。何故なら、そういう社員の方々は、好奇心から面接に来た人に対してアンテナを張っています。
面接が終わった後、面接官以外の社員の間で噂になっている場合が多いのです。好印象な部分やマナー違反は、面接官の耳に入ると考えておくべきです、面接官以外の社員の意見も、採用の合否にかかわる事も、視野に入れておくことが必要です。
7.臨機応変が鍵
面接時の入室マナーには、様々なマニュアルが存在します。
しかし、頭にそれらを入れて面接に臨んでも、マニュアル通りに事が進まない事が多いのです。面接のマニュアルに頼るのではなく、入室時の流れを概ね頭に入れて置き、あとは臨機応変に対応することがとても必要となってきます。臨機応変に対応できるか否か、面接をする際には一番大切な項目と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
面接の時の入室から着席までのマナーは、社会人としては一般常識です。しかし緊張が伴いとてもつまずき易く、最初に失敗をしてしまうと、その後の面接も動揺してしまって、上手く対応できない事も考えられます。
入室から着席までのマナーを再度確認して、面接に臨むことが成功への近道となるのです。
入室から着席までの注意すべき6つの面接マナー
- ノックの仕方から
- 入室時の挨拶
- ドアの閉め方も重要
- 動作は機敏に
- 勝手な行動はNG
- 面接官以外にも要注意
- 臨機応変が鍵