昔と違い、現代の人たちは会社設立をして起業することを選択する人も少なくありません。
会社という組織が、終身雇用を提言できないことを理解しているうえでの流れなのでしょう。一般企業に勤めながら週末起業という形を取る人も現れてきました。
このように会社設立に対しての考え方が、昔ほど難しいものではないと考えられる流れになっているようです。では、会社設立までの流れとはどのようなものなのでしょうか?
株式会社設立までの準備の流れ8つのステップ
会社設立といっても、大きく5つの区分に分けられます。
株式会社、合資会社、合同会社、合名会社、有限会社です。
会社設立までの流れとして、まず最初に行なわなければいけないのは準備です。その流れを把握しておくことで、スムーズな会社設立へのステップとなるわけです。
1.商号の決定
会社設立の流れについて、まず何を準備するのかというと、8つの事を決めなければなりません。
それらは、発起人(会社設立時の株主)が決定します。ここで一気に決定するほうが、手続きなどが簡単になります。
まず1つ目は商号です。これは株式会社の名前のことです。
同一の住所で同じ商号は使えません。商号を決定する時は、不正競争禁止法や会社法にも気をつけましょう。
2.事業目的の決定
2つ目は、何をする為の会社なのかという事業目的の決定です。
会社設立の流れでこれを明確にしないと、会社を設立する際の信頼関係にもつながる重要なことなのです。
ここでは、会社設立時では予定していない事業でも将来やってみたいと考えているならば、事業内容にピックアップしておくと良いでしょう。
3.本店所在地の決定
3つ目は本店所在地を決めることです。
会社の住所のことですが、会社設立の流れには絶対に必要な項目となります。
どんな書類を作成するにも、この本店の所在地は必要不可欠です。定款を作成する際は、「独立の最小行政区画」つまり○○県○○市という大まかな範囲の住所で構いません。
4.事業年度の決定
会社設立のために事業年度を決定することは大切です。
事業年度とは、決算期間のことをいい会社が1年ごとに会計に区切りをつける決算のことです。開始の月は自由に決められますが、1年を越えた設定は出来ません。
流れでいうと、毎年4月1日を事業年度の開始にした場合、翌年の3月31日が決算日となるのです。
5.資本金の決定
会社設立のために決めなければならないのは、資本金の額です。
資本金とは会社のための運転資金のことで、設定金額はいくらでも大丈夫ですが、資金が多いほど資金繰りは楽になります。
また資本金にはお金以外に「物」での出資も可能となっています。
資本金の金額を決めるときには、流れとして信用や節税などを考えて決定しましょう。
6.出資者の決定
会社設立までの流れとして重要な項目の一つに、出資者の決定があります。
株式会社を設立するときは、発起人が設立後株主となります。
この発起人とは会社設立のとき、資本金を出したメンバーで構成されますが、出資比率によって株式の全部を振り分けられているのです。
7.株式の譲渡制限を決定
会社設立をすると、会社の乗っ取りや株式が望まない人の手に渡ることだってあります。
そんな流れを阻止するために必要なことは、株式の譲渡制限を設定しておくことです。
株式会社の株式は自由に譲渡できることが原則ですが、定款に記載することで制限を設けることができるのです。
せっかく会社設立をするのですから、このような乗っ取りなどに振り回されないように注意したいものです。
8.役員構成を決定
会社設立で最後に必要な決定事項とは、役員の構成です。
流れとして、「取締役」や「取締役会」、「監査役」「監査役会」などを設置するのですが、一派的な中小企業でいうと、「株主総会」「取締役」は必ず設置しなければなりません。
このように会社設立に重要な決定事項を少しずつ終わらせていくことが一番良いのです。
まとめ
いかがでしょうか。会社設立までの流れをいくつかご紹介してきました。
会社を設立するための準備として、まず必要な8つのことを決定することによって、本格的な書類作りへと進むことができます。まず、会社設立を考えたならば、このようなしっかりとした事前準備が大切なのです。
株式会社設立までの準備の流れ8つのステップ
- 商号の決定
- 事業目的の決定
- 本店所在地の決定
- 事業年度の決定
- 資本金の決定
- 出資者の決定
- 株式の譲渡制限を決定
- 役員構成を決定