あなたは何らかの案件を任されていますか?
案件を進めるにあたり、ある事柄が詰められないままに見切り発車をしてしまうということはよくあります。責任ある立場であってもなくても、案件に携わっている以上、成功させたい気持ちは同じです。
見切り発車せざるを得ない案件であっても、それを成功させることがビジネスパーソンには必要なスキルです。見切り発車してしまった案件を成功に導くためには、どのような手順を踏めばよいのでしょうか?
目次
見切り発車した案件を成功に導く6つのステップ
見切り発車してしまった案件については、進捗させるだけでも困難が伴います。それを成功に導くことはとても難しいのですが、それを成功させることがビジネスにおいては重要です。
あなた自身の評価も上げるためにも、どのような手順を踏んで案件を進めればよいのか、6つのステップをご紹介します。
1.なぜ見切り発車をしたのか考える
念入りに案件を検討して計画を立てるのは一般的なことです。会社も上司も同僚も、当然ながら見切り発車のスタートは望んでいなかったはずです。それでも見切り発車をしてスタートさせたのには、どのような理由があったのでしょうか?その理由を知ることで、本来の進むべき道が見えてきます。
本来の進むべき道が見えてくれば、真のゴールも明確になるでしょう。見切り発車した以上、同じ道を進むことができるかの検討が必要ですが、ゴールを再確認し、改めて進むべき方向性を確認しましょう。
2.仮のターゲットを設ける
見切り発車した案件を成功させるためには、目的となるターゲットが必要です。具体的な数字であるのか、日付であるのか、成果物であるのか、案件の目的を具体化しなければなりません。
見切り発車した案件を一旦止め、練り直したうえで再開することができれば簡単ですが、見切り発車をするほどの理由があったということは、一時的に止めることも難しい状況でしょう。多少の変動があるとしても、仮のターゲットを設けて、それに向かってどのように進めるのかを決めていくことが必要です。
進捗に応じてターゲットは見直しましょう。期間が長い場合は、定期的にターゲットの見直しを設けます。真のターゲットを決めるのに数か月以上を要する場合には、見直しの最終期限を設定しましょう。見切り発車した案件を暴走させてしまう恐れもあるからです。
3.有効な人材と資源を確保する
見切り発車した案件であっても、それに応じた人材や資源が必要です。つまり、予算を決めることが必要になります。
すでに予算取りができていればその範囲内とし、そうでない場合には予算をただちに取ることが必要です。成功させるためには、見切り発車した案件であればあるほど、できるだけの人材と資源の投資が必要になります。
4.リスクを見極める
見切り発車した案件のリスクについても、見直しが必要になります。これは成功させるために重要なポイントです。現状を直視し、リスクとなる要因を徹底的に洗い出します。
良い点も抽出したいところですが、時間が不足するため、リスク要因のみを拾い出します。見切り発車をした案件を成功させることとは、案件を失敗させないことでもあります。
5.改訂版案件計画書を策定する
今までの計画書をもとにしながら、見切り発車後に見直しした計画書を策定します。この段階では、仮のターゲットは新しいターゲットに置き換わっていることが必要です。
見切り発車した案件を生かすも殺すも、この計画内容に依るところが大きいのです。上記までの活動を通して計画書を策定し、この段階では自信をもって案件をすすめることが求められます。
6.案件進捗を徹底管理する
見切り発車した案件である以上、計画書が改定された時点から、より徹底した進捗管理を行います。案件を成功させるには、計画を実行することが不可欠であり、その進捗は、計画通りに厳密に行われるることが重要です。
通常の案件での進捗管理よりも頻度と内容を細かくし、見切り発車したことによるハンディキャップを乗り越えます。改定された計画書をもって案件の進捗をするとしても、リスクはまだまだ沢山あります。こまめな案件進捗掌握を行い、早くリスクヘッジの手を打ち、案件を成功へ導くのです。
まとめ
いかがでしたか。見切り発車した案件には様々な背景や条件がかかわってきます。
このような案件を避けることを考えるより、見切り発車した案件を成功に導くことで、あなた自身の評価を上げることにつなげるべく、キャリア形成の一環として取り組んでいきましょう。
見切り発車した案件を成功に導く6つのステップ
- なぜ見切り発車をしたのか考える
- 仮のターゲットを設ける
- 有効な人材と資源を確保する
- リスクを見極める
- 改訂版案件計画書を策定する
- 案件進捗を徹底管理する