税金を滞納してしまった経験はありますか? 税金といえば、住民税・県民税・固定資産税・所得税・自動車税など様々なところに税金がかかっています。これらは税金の中でも直接税といい、支払っている人と負担する人が同じ場合に言われます。
また、支払う人と負担する人が違う場合は間接税といい、消費税・たばこ税・酒税・関税などがこれらの部類に入ります。次から次へと納税通知書が来ると、ちょっとうんざりしてしまうこの税金。うっかり滞納してしまった場合はどうしたら良いのでしょうか?
税金を滞納してしまった時の5つの対処法
郵便ポストを開くと、税金の納税通知書が届いていた。見つけるたびにうんざりしてしまう書類ですが、うっかり滞納してしまうと気持ち的に焦ってしまいますよね。
すぐに手持ちの現金があれば、支払いをすることで大丈夫なこの税金も、どうしてもお金がないという場合もあるものです。では、そんな時の対処法とは?
1.役場の窓口相談に行く
税金を滞納してしまっとき、うっかり支払い期限を過ぎてしまったときはすぐにコンビニなどで支払いを済ませれば大丈夫です。でも、世の中には生活にいっぱいいっぱいで税金にまでお金が回らない場合もありますよね。そんな時は、どうしたらいいのでしょうか。
もし、税金の督促状が届いたのであれば、それを持って市役所などの役場の窓口相談に行って相談をすると良いでしょう。税金には滞納するとどうなるのか。滞納することにより延滞税というのがかかってきてしまいます。この延滞税というのが厄介です。延滞税の負のスパイラルにハマって、生活苦になってしまうケースも多いのです。
2.分割払いをお願いする
税金を滞納してしまった場合は、市役所などの窓口相談に行き分割払いをお願いしましょう。滞納してしまうぐらいのなので、手元に大金があるわけではありませんよね。それでも、地道に支払い続けないと延滞税が増えるばかり。延滞税だけで数百万となってしまうケースもあります。
こうなると払いたくてもそう簡単には払うことが出来ませんよね。そのために、分割払いという制度があります。滞納金を支払わず、ずっと放置しておくと最終的に財産の差押えという形をとられてしまいます。この差し押さえ回避するためにも、月額3000円から5000円くらいでも支払っているという事実が、国に対して払う意志があるという誠意を見せる形となり差し押さえにはならないケースが多いのです。
自治体によりけりですが、分割払いの最低金額を設定している場所もあるのですが、この最低金額をしっかり払い続けることはとても大切なので覚えておきましょう。
3.減免制度をお願いする
まれにですが、住民税の減免制度の条件に当てはまれば減免を認めてもらえる可能性もあります。
この減免制度に該当する条件とは、
- 生活保護の対象者であり生活保護を受けている
- 災害などの特別な事情がある場合
- 本人や家族が病気になってしまって、納付出来ない状態だった場合
などです。
このような場合は、きちんとした証明をすることが出来るのであれば、減免制度の対象になると判断されることもあります。税金を滞納してしまい、支払いが不可能だと分かっている場合は早めに相談にいくことが大切です。
4.自動車税を滞納したら
自動車税は毎年5月の末が納付期限とされています。自動車税といえど、結構まとまった額ですよね。では、この自動車税を滞納したらどうなるのでしょうか?
うっかり払い忘れてしまった自動車税は、コンビニなどでも7月末までは支払いが可能です。この期間内に払い込めれば良いのですが、さらに忘れてしまうと今度は督促状が届くようになり、延滞料も加算されてしまいます。自動車税は滞納してしまうと、車検も通りません。なぜなら車検には、自動車税の納付証明書が必要となるからです。
税金を滞納し続けると、実際に車のタイヤをロックするなどして使えなくするといった例や車を競売にかけ売却代金が自動車税に充てられてしまうのです。なので、うっかり払い忘れてしまっても、自動車税は直ちに支払うことがベストなのです。
5.固定資産税を滞納したら
では、固定資産税を滞納してしまったらどうなるのでしょうか。固定資産税にも滞納をすると延滞金が発生します。
納付期限の翌日から1ヶ月を過ぎる日までの期間が、年2.9%。その後の期間が年9.2%とされています。
このように税金を滞納したまま放置してしまうと、延滞金が発生するばかりでなく、財産の差押えというケースにもなりかねません。もちろん、すぐに財産を差し押さえる訳ではなく、きちんと督促状が届くのですが、これを放置してしまうと、大変なことになるのです。
まとめ
税金を滞納してしまった時の対処法を5つ紹介しました。
近年、税金というのは本当に高いです。でも、延滞料はもっと高い。いかに延滞せずに支払うかが最良なのですが、万が一うっかり忘れてしまった時などは放置することだけは避けるようにしましょう。
- 役場の窓口相談に行く
- 分割払いをお願いする
- 減免制度をお願いする
- 自動車税を滞納したら
- 固定資産税を滞納したら