課題解決や戦略立案の際になぜかうまくいかずに困ることはないでしょうか?こうした場合には、ロジカルシンキングでの単純なエラーや、根本的な枠組みがうまくいっていない場合が多いです。問題解決で役に立つのが先人たちが作ってくれ、先進的な企業でも活用され続けているフレームワークです。フレームワークは驚くほどたくさんありますが、基本的なものほどオールマイティに問題解決の役に立ちます。
問題解決の役に立つフレームワークにはどんなものがあるのでしょうか?
目次
問題解決に役立つ基本的なフレームワーク
問題解決にはフレームワークを活用することが効率がよく、正確です。基本的なフレームワークだけでも覚えておき、自分なりにカスタマイズしたり幅を広げたりするような活用方法がお勧めです。問題解決に役立つ基本的なフレームワークをご紹介します。
1.新規参入検討の問題解決
経営者が新規事業を考える時に、その業界に参入すべきかどうかを考え、問題解決を図るフレームワークに「ファイブ・フォース分析」があります。
参入を検討してる業界での「新規参入業者の参入障壁、競合との競争要因、ニーズが奪われる可能性のある代替品、売り手の交渉力や力関係、顧客の交渉力や力関係」の5軸に当てはめて「その業界での勝算分析」に対する問題解決を図ります。
新規参入の際にはなるべくリスクを抑えたいものです。このフレームワークを活用することで、参入によるリスクを事前に予測できます。
2.自社の立ち位置の分析
戦略を構築するためには自社の立ち位置を知らなければなりません。企業の立ち位置把握の問題解決に活用できるフレームワークが「SWOT分析」です。
このフレームワークでは、自社とそれを取り巻く環境を「Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)」の4軸で分析します。そうすることによって自社の力を入れるべき分野が明らかになり、焦点にズレのない戦略計画につながります。
3.課題を絞り込み問題解決
問題解決のためには課題を絞り込む必要があります。「ロジックツリー」というフレームワークでは「Why?」や「How?」を繰り返し、課題の本質に迫っていくことで問題解決を導き出します。
4.漏れなく問題解決する
ロジカルシンキングで、思考の要素を漏れなくダブりなく洗い出すためのフレームワークが「MECE」です。
切り口が別のものを同じテーブルの要素として並べることで、求めたい解決策が不正確なものになってしまいます。例えば、顧客を「サラリーマン、主婦、年金生活者」で分けると主婦かつ年金生活者という層がいるためダブりが出てしまいます。問
漏れなくダブりなくを意識することで、正確な問題解決に導きます。
5.時間管理の問題解決
時間を生み出すための問題解決のためのフレームワークに「時間管理のマトリクス」があります。タスクを重要度と緊急度の2×2マトリクスで分類します。ポイントは緊急ではないが重要な「第二領域」と呼ばれる分類を強化することと、緊急で重要ではない「第三領域」のタスクで要らないものはないか考えることです。
このフレームワークを活用することで、時間が足りないと感じている人の問題解決になります。
6.タスク管理の問題解決
膨大なタスクを分類して、覚えておく必要のないものは忘れることを基準にしたフレームワークに「GTD(Getting Things Done)があります。
このフレームワークでは、すべてのタスクを書き出し、それを「いつかやる、すぐやる、資料、プロジェクト、連絡待ち、ゴミ箱」に分類し、いつでもできる状態にしておくことです。タスクをただ溜めるだけではなく、推進力のある形として分類しておくことで、タスクを覚えておくリソースと、タスクを実行するときの労力を削減でき、タスク管理の問題解決につながります。
7.問題の要因を見つけ出す
魚の骨のような図を書き、問題の要因に関する系統図を作成するフレームワークを「フィッシュボーンチャート」と言います。
このフレームワークでは、水平の矢印を書き、右側に問題点、矢印に向かって斜めに線を引き、問題点の要因をひとつづつ書き出します。さらに問題点の要因の斜め線に向けて要因の要因を書いていきます。これによって、要因が深いレベルで探ることができ、主題の問題解決に至ります。
8.戦略立案の問題解決
自社の立ち位置を分析して戦略立案の問題解決を促すフレームワークに「3C分析」があります。
3Cとは「Customer(市場)、Competitor(競合)、Company(自社)」で、潜在顧客や市場規模、ニーズの把握と競合分析や参入障壁の分析、自社の強みや人的資源、技術力を分析し、正しい方向に舵が切れるよう問題解決を図ります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
優れたフレームワークはこれに当てはめて考えるだけで、正確で効率よく問題解決が図れます。また、こうした優れたフレームワークは他にもたくさんありますので、問題解決の種類によって様々なものを試して使いやすいものをいくつか持っておきましょう。
- 新規参入検討の問題解決
- 自社の立ち位置の分析
- 課題を絞り込み問題解決
- 漏れなく問題解決する
- 時間管理の問題解決
- タスク管理の問題解決
- 問題の要因を見つけ出す
- 戦略立案の問題解決