ペーシングという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ペーシングという言葉をインターネットで検索をかけると、まず最初に出てくるのは、IT用語としての言葉としてヒットします。
しかし、今回お話をしたい「ペーシング」は心理学的な意味を持って使用する言葉です。
心理学的な意味での「ペーシング」とは同調という意味を指します。
つまり「相手に同調する」といったような意味で使うペーシングについてのご紹介です。
この「ペーシング」をうまく活用すると、どのようにコミュニケーション力は向上させることが出来るのでしょうか?
ペーシングを活用コミュニケーションアップのポイント
誰かとコミュニケーションを取るとき、あなたは相手の何を気にしますか?
相手にあわせて相槌をうつことも同調ですが、相手の感情に寄りそうこともまた同調です。
では、ペーシングをどのように活用すればコミュニケーション力の向上につながるのでしょうか。
1.相手のテンポに合わせる
ペーシングを活用してコミュニケーションの向上を図るポイントとして大切なことのうちの一つは、相手のテンポに合わせるということです。
相手のテンポに合わせるというのは、話し方のリズムだったり、スピードだったり、テンポを合わせるということです。
ペーシングというのは、さきほど相手に「同調」することだと述べましたが、まさにこの相手のテンポに合わせるというのは、相手と同調しているということなのです。
すごく早口の人がゆっくりなテンポで話をする人と話すとき、ゆっくりな人に合わせて話しをしているのを見ると、その人が相手の人に対して、優しい心遣いをしているのだと感じます。
相手のテンポに合わせられるということは、コミュニケーションをきちんとその人と取ろうとしているというように感じることが出来るのです。
2.動きや呼吸を合わせる
次に、動きや呼吸を合わせる、つまりミラーリングも大切です。
呼吸や動きを合わせることにどんな意味があるのか。
相手をよく観察していると、その人の動きと自分の動きが合ったりします。
この現象が「同調」ということなのですが、これにより、自分と同じような動きをする人に相手は好感を持つという性質があるのです。
これをミラーリングともいいます。
仲良くなりたい相手や、コミュニケーションを取りたい相手に、このミラーリングは非常に高い効果があると言われています。
動きや呼吸を合わせることが、ペーシングを活用してコミュニケーションの向上を図るポイントの一つなのです。
3.声のトーンを合わせる
3つ目のポイントは、声のトーンを合わせることです。
誰かとコミュニケーションを取るときに、自分だけ声のトーンを大きく張り上げていても浮いた存在になってしまいますよね。
またみんなが楽しんでいるようなシーンで自分だけ声のトーンが低かったりすると、それだけで周囲の雰囲気や盛り上がりを冷めさせてしまうことだってあります。
コミュニケーションを向上させるときに、声のトーンを相手に合わせるというのはとても大切です。
ペーシングを活用してコミュニケーションを向上させる時は相手の声のトーンに自分の声のトーンを合わせることがポイントです。
4.共通点を見つける
4つ目は、自分と相手との共通点を見つけることです。
コミュニケーションを取りたい相手と仲良くしたいと思っているならば、その人と自分との間にどんな共通点があるかを探ることは大切です。
共通点があることで、その人との間で話題に困ることは少ないでしょうし、共通点を見つけることで相手があなたに共感を持ちコミュニケーションの向上が計ることができるのです。
ペーシングを活用してコミュニケーションの向上をはかるポイントとして、相手との共通点を見つけることは大切なことなのです。
5.相手をもっとよく知る
最後のポイントは、相手をもっとよく知ることです。
コミュニケーションをとってその人との関係を良好に築きたいと思ったなら、やっぱり相手のことをよく知ることは大切です。
好きな人のことをもっとよく知りたいと思う感情と同じように、良好な関係を築きたいと思う相手のことはたくさん情報を持っている方がコミュニケーションを図るための戦略を立てやすいものです。
ペーシングを活用してコミュニケーションの向上を図るには、相手のことをもっとよく知ることが大切なのです。
まとめ
いかがでしょうか。
ペーシングを活用してコミュニケーション向上の5つのポイントを紹介しました。
ペーシングという言葉だけ聞くと、難しく捉えてしまうかもしれませんが、相手とコミュニケーションをとるためには、どれも必要なことなのではないでしょうか。
ペーシングを活用コミュニケーションアップのポイント
- 相手のテンポに合わせる
- 動きや呼吸を合わせる
- 声のトーンを合わせる
- 共通点を見つける
- 相手をもっとよく知る