あなたは同僚や上司、後輩、顧客など様々な人と、良好な関係を築いていますか?
仕事ではいろいろな人との関わるものです。その中で、争うことやぶつかることないことが良好な関係であると考えている人がいますが、ビジネスシーンでは、お互いの信頼関係があることが良好な関係といえます。その信頼関係を築くためには、相手の立場に立って考えることが重要です。
相手の立場に立って考えることは、相手に対して思いやりを持つことと同じです。
言葉や表面的に良好な関係が築けていると考えている人は、本当に相手の立場に立って考えることが出来ているか見直してみませんか?
相手の立場に立って考える時の6つの視点
相手の立場に立って考えることは、誰にもできることです。しかし、相手の立場に立って考える際の視点を間違えると、独りよがりの結果になってしまうことがあります。
仕事の上で成果につなげるために、相手の立場に立って考えるための6つの視点をご紹介します。
1.組織での役割を考える
人は常に自分のことを中心にものごとを考え、行動するものです。それはビジネスの世界でも同じことで、自分に有利にものごとを進めたいと考えて行動するものです。
しかし、仕事においては、組織の一員として活動しているにも関わらず、そのことを忘れてしまいがちです。まず、一人ひとりが組織において求められている役割があることを思い出し、それをあげてみてください。
相手の立場に立って考えるとは、相手が何を考え、何を実行しようとしているのか、整理することなのです。
2.悪い情報こそ早く伝える
ビジネスにおいて、全てが上手くいけば問題はないのですが、多くの場合、問題が発生したり予測されることがあります。その場合、ネガティブなことを伝えるのは誰もが避けたいものです。
相手の反応が怒ったり落胆することが想像されると、ますます情報発信が億劫になってしまいます。相手の立場に立って考えると、悪い情報を素早く発信し、対処をする時間を少しでも多くとることが重要なのです。
3.良い情報こそ再確認する
ネガティブな情報に対し、良い話や朗報はすぐにでも伝えたくなるのが人の常。しかし、誤報だったり不確定な情報を発信したことで、かえって相手に迷惑をかけることがあります。
発信する前に、今一度、間違えは無いか、状況が変わる可能性が無いか、良く確認しましょう。そして、その情報を相手は受け取った時にどのような行動をするのか、想像してみてください。
相手の立場に立って考えることで、同じ情報を手にしても、相手の考えや行動は違うことがありうることに気付き、配慮した行動や発信をすることができます。
4.約束を守る
ビジネスシーンでは、時間や内容、ルールについて一定の決めごとの中で仕事を進めています。その決め事を逸脱した場合、遅かれ早かれ迷惑がかかることになります。
折角の成果物を受け取っても、時間が遅れてしまえば使いものにならないことや、期日までに受け取っても、やり方が間違っていたりすれば糠よろこびに終わってしまいます。
相手の立場に立って考えると、自分の都合で約束を破ったり変えることが、如何にリスクをはらんでいるか見えてきます。
5.良心のある行動をする
たとえ相手の立場に立って考えることから発生した情報や行動でも、相手の立場を正しく理解できずに、上手くいかないことも出てきます。その結果、相手を困らせてしまったり怒らせてしまうこともあるものです。
しかし、相手の立場を考えて良かれと考えたうえでの結果であるということが相手に伝われば、一時的に上手くいかなかったとしても、その後の関係改善はできるものです。ただし、同じようなことが何度も続いては問題であることを忘れてはなりません。
6.自分の立場を相手に理解させる
幾ら相手の立場に立って考えることができても、人には感情があります。皆、自分がかわいいものであり、相手に悪く思われたくないという気持ちがあります。そして、相手にとってよいことでも、自分にとって不利なことであれば、嫉妬心も湧き上がります。
自分の気持ちを押し殺してまで、相手のことを思いやって対応することは、大変難しいことであり、長続きしません。相手に対して、自分の立場を理解してもらえる情報発信や行動をとることが重要です。
いかがでしたか。相手の立場に立って考えることは難しいことですが、そのための視点をつかむことで、ビジネスにおいて良好な関係を築くことができるようになります。
ビジネスを成功に導くために、相手の立場に立って考えることを実践していきましょう。
まとめ
相手の立場に立って考えるための6つの視点
- 組織での役割を考える
- 悪い情報こそ早く伝える
- 良い情報こそ再確認する
- 約束を守る
- 良心のある行動をする
- 自分の立場を相手に理解させる