「俯瞰的なものの見方をするようにしましょう」
これは仕事をする上で必要だと言われることが多いことでしょう。
ただ、俯瞰的なものの見方をしろと安易に言われてもどうすれば良いのかが分からない人のほうが多いです。
これは経験値の差が出てくるものでもあります。人は誰しもが自分で出来ることから何でもこなしていきます。
しかし俯瞰的なものの見方の出来る人というのは周囲にまで気を配れる人のことを指すのです。
では、俯瞰的とはどういう意味で使われているのでしょうか?
俯瞰的なものの見方をする時5つのポイント
俯瞰的なものの見方をしましょうと言われたところで、俯瞰的という言葉にピンとくる人はどれだけいるでしょうか。
まず、この俯瞰的という言葉の意味を知るところから始まり、俯瞰的なものの見方をするためのポイントをいくつかご紹介しましょう。
1.俯瞰的なものの見方とは
まず、「俯瞰的な」とはどういう意味なのでしょうか。
普段、普通に使われることはあまりない言葉なので、意味を知っている人も少ないかもしれません。
読み方は「ふかんてき」と読みますが、意味は「全体を上から見下ろす」とか「高い所から見下ろす」といった意味を持っています。
ここだけ聞くと、どちらか一方に権力の強い印象を持ち、決してその関係がフィフティーフィフティであるとは言いがたい印象を持つことでしょう。
捉え方を間違えると、人間関係にヒビが入らないとも限らないのです。
俯瞰的なものの見方をするというのは、とても難しいことだけれど、ビジネスにおいては重要なことなのです。
2.上から目線との違い
では、俯瞰的なものの見方をするということは、どういうことを言うのでしょうか。
俯瞰的というと、先ほど述べたように「高い所から見下ろす」といった意味を持っていますが、これは「上から目線で見る」というような相手を見下したようなイメージではありません。
「上から目線で見る」というと、相手を高圧的な態度で見下すといったイメージがとても強いです。
仕事をしていると、先輩や上司からこのような態度をされた人は山のようにいることでしょう。
でも、そういった先輩や上司と信頼を持って仕事が出来るでしょうか?
高圧的な態度は、ほとんどが相手からの反感を買い人間関係が上手くいかなくなるハズです。
「俯瞰的なものの見方」とはこの「上から目線で見る」とは意味が違います。
様々な角度から物事を見て判断をするというのが、俯瞰的なものの見方なのです。
3.広い視野を持つということ
では、様々な角度から物事を見るというのは具体的にどんなイメージなのか。
例えるならば、どのスポーツにおいてもキャプテンナンバーを掲げている人の特徴は、「俯瞰的なものの見方」が出来る人です。
これは、自分のプレーだけでなく、対戦相手の状況から自分のチームの状況をいち早く察知し、どんなシーンに遭遇しても、適材適所な対応をすることが出来る。
つまり、上空から幅広く視野を広げ、全体像を把握しながら駒を進めることが出来るということです。
こういったものの見方が出来るからこそ、試合の流れを見据えることが出来るのでしょう。
「俯瞰的なものの見方」=広い視野を持つということなのです。
4.感情をコントロールする
またこの「俯瞰的なものの見方」をするには、感情をコントロール出来るようになることが必要となってきます。
つまり、どんな状況下においても自分を見失うことなく、冷静な判断が出来るようになる。ということなのです。
かといって、そう簡単に感情のコントロールができるようになる訳でもありませんよね。
そんな時はまず、ヒートアップしてしまう自分の一番の欠点を見つけてみましょう。
どんな事に対して自分が感情的になってしまうのかをまず考えるのです。
自分の感情全てをコントロールするのは無理なので、まず冷静になれるように努力することが大切です。
「俯瞰的なものの見方」をするには、様々な角度から物事を見ることが出来る冷静さが必要不可欠となってくるのです。
5.受け取り方は人それぞれ
では、実際「俯瞰的なものの見方」が出来るようになったと仮定します。
自分では、広い視野を持って物事を判断するようにしているつもりでも目の前にいる10人が全員同じような見方をしているとは限りません。
つまり、「俯瞰的なものの見方」が「上から目線」と感じてしまう人も少なからず存在するということです。
このように受け取り方は人それぞれかもしれませんが、広く視野を持ち状況を判断することはとても大切ですが、それを如何に相手へうまく伝えられるかも伴って必要となってくるスキルなのです。
まとめ
いかがでしょうか。
俯瞰的なものの見方をする5つのポイントを紹介しました。
正直なところ、「上から目線」と「俯瞰的なものの見方」というのは紙一重です。
自分なりに判断したものを、如何にうまく伝えることが出来るのかで相手の受け留め方もまた違うことでしょう。
俯瞰的なものの見方をする時5つのポイント
- 俯瞰的なものの見方とは
- 上から目線との違い
- 広い視野を持つということ
- 感情をコントロールする
- 受け取り方は人それぞれ