人を育てるということは、すごく難しいことです。
ましてや、大人が大人を育てるなんて正直意味がよく分からない人も多いかもしません。
ですが、社会において部下の育成というのは非常に大切なことです。
次世代を担う人を育てるのも自分達の役割なのです。
人はいつまでも自分が主体となって動けるわけではありません。
どんな会社も時代と共に人も変化していくことが普通とされ、世代が変わっても企業が存在し続けられるようにみんなで力を合わせていきます。
そんな人材を育てていくことが部下育成の最大の目標なのです。
では、どうしたら初めての部下を育成していけるのでしょうか?
初めての部下育成ときに大切な5つのポイント
誰だって最初から初めてもつ部下をうまく育成することなんて不可能です。
上司1年目の人が、部下の育成で成果を出すのだとすればそれはきちんとポイントを抑え、なおかつ部下のことを本当に成長させたいと思っているからでしょう。
今回は部下育成のポイントをご紹介します。
1.コミュニケーションを取る
初めて部下の育成を任されると、自分にも部下が出来るという言い様もない嬉しさがあることでしょう。
しかし、浮かれてばかりはいられません。
初めての部下を育成するために一体何が一番大切なのか? まずは考えてみて下さい。
自分が部下の立場だったら、どんな上司と一緒に仕事がしたいでしょうか?
話しずらい上司ですか?
いつも上から目線の上司ですか?
それとも気ばかり遣ってくる上司ですか?
あなた自身が思い描く上司像と、自分が部下にしたい育成方法は一致するでしょうか。
上司と部下という関係で一番大切なのは、相手との信頼です。
信頼関係が築き上げられている上司と部下はどんなことがあっても、お互いの考えを理解することができます。
相手との信頼関係を築き上げるには、コミュニケーションを取ることが大切です。
相手に嫌われたくないからと、相手のご機嫌伺いばかりしていても信頼関係は築けません。
いかにうまくコミュニケーションを取ることが出来るかが重要なのです。
2.手を出しすぎない
初めての部下の育成を任されると、ついどんなことにでも手を出してあげたくなってしまうものです。
ですが、よく考えてみましょう。
手取り足取り隅々まで手や口を出して部下をフォローしてしまうことが、本当に部下のためになるのでしょうか?
部下を育成するときに大切なことは、手を出しすぎないことです。
育成するということは、相手を成長させるということです。
何でもかんでも手を出して手伝ってしまうと、部下はそのうち自分で考えることを辞めてしまいます。
なぜなら、考えなくてもあなたが教えてくれるからです。
言われたことをそのまま実行するのは、その辺のロボットと変わりありません。
自分で考えて行動に移すからこそ、人は成長出来るのです。
だから、部下を育成するならば手を出しすぎないように心がけましょう。
3.自分流を押しつけない
初めての部下の育成を任されると、つい力んで張り切ってしまいがちです。
今まで部下として働いていた立場とは全く逆の立場になります。
でも、だからこそ相手のことをよく考えて育成というのがどういうことなのかを理解しなければなりません。
部下を育成するといっても、自分の好きなように扱える人材というわけではありません。
たまに部下を自分の下僕かのように仕事をさせている上司を見かけますが、あれでは信頼関係も生れなければ、人はついてはいかないのです。
部下の育成において、自分流の仕事の仕方を押しつけてはいけません。
どんな人でも自分なりの仕事の仕方というものがあります。
もちろん、その仕事のやり方が明らかに間違えているときは、ちゃんとした方向へ導くのも上司の役目です。
しかし、せっかく部下が自分らしい仕事の仕方を模索している時に、自分のやり方を押しつけてしまっては育成の意味が無くなってしまいます。
4.待つことも大切
初めての部下の育成を任されると、自分自身が張り切ってしまうものですよね。
部下を育成するということは、相手を待つということをしなければなりません。
先ほども書きましたが、部下を育成するためにはあれこれを手を出してはいけません。
部下を育成するためには、ぐっとこらえて待つことも大切なのです。
待つことで見えてくることもあります。
それは部下がどれだけ成長しているのか、どこがまだ怠らず、フォローの必要があるのか。
こういったことを肌で感じるのは、やはりすぐに口や手を出さず、部下の育成につながるように見守ることが大切なのです。
5.フォローを怠らない
初めての部下の育成で一番重要なポイントは、部下のフォローを怠らないことです。
たまにいるのですが、部下のすることにあまり口もはさまず、手も出さずだけれど、フォローもしない上司です。
これは一種の放置であり、育成とは呼びません。
部下の育成で大事なことは、部下のやる気をなくさないことです。
どんな細かいことでも構わないので、1日に一つは誉める。
部下が自分の頭で考え行動することを見守る姿勢でいることも大切ですが、どうしても困っているときや何かミスをしてしまった時はフォローをしっかりとしてあげましょう。
ここでフォローを怠ると信頼関係は崩れ、育成どころではなくなってしまいます。
まとめ
いかがでしょうか。
初めての部下の育成の5つのポイントを紹介しました。
人を育てることは、自分を育てることにも繋がります。
最初は戸惑うかもしれませんが、5つのポイントを抑えて根気よく取り組んでみましょう。
初めての部下育成ときに大切な5つのポイント
- コミュニケーションを取る
- 手を出しすぎない
- 自分流を押しつけない
- 待つことも大切
- フォローを怠らない