「なぜかこの人からの頼みなら断れない、この人と仕事をすると自分の力が発揮できる」というタイプの人は周りにいないでしょうか。褒め方が上手な人が周りにいると、意識して褒めてくれてるとわかっていても気分が乗りますし、相手への印象が良いですよね。自分でも気づいていなかった良い部分を掘り出してくれて絶妙な褒め方をされた時には嬉しくて全身に力がみなぎりますよね。
このような褒め方が上手な人になれば、チームをうまく動かせますし、人間関係も良くなることは想像に難くないでしょう。でも、どうやったら褒め方が上手になれるのでしょうか?
目次
褒め方が上手な人から学ぶべきテクニック
褒め方が上手な人は数々のテクニックを使って気持ちの良い褒め方を実践しています。もちろんわざとらしさを感じさせませんので、意識して褒めるテクニックを使っているとは限りません。いずれにせよ、彼らの褒め方のテクニックを学ぶことで、褒め上手になれるでしょう。褒め方の上手な人から学ぶべきテクニックをお伝えします。
1.良いところをすぐ見つける
褒め方が上手な人は人の良いところをよく見ています。普通なら流すような小さなこと、例えば「トイレ掃除を丁寧にしていた」というような当たり前と思えるようなことも、繊細な褒め方で相手を上機嫌にさせます。やはり褒め方が上手になるためには、まず褒めるところがないと話になりませんので、褒め方のテクニックを学ぶには良いとこ探しを常にしておく必要があります。
何も褒めるところがないという人にも、よく見ればなんらかのポイントが見つかるはずです。
2.肯定的な表現を用いる
話し言葉を肯定的な表現に変えるだけで、相手には好印象に映ります。
例えば、頼んだ書類が時間ぎりぎりで仕上げてきた部下に対して、それを否定するのではなく、「間に合わせてくれてありがとう」と肯定的に言い換えることで、相手は次も気持ちよく仕事をしてくれるでしょう。
このように褒め方ひとつで相手を乗らせることができますし、それによって力を引き出すこともできます。
3.要改善点とセットの褒め方
褒め方も大事ですが、改善してほしいポイントを伝える必要がある場面も多いです。
そんな時は、要改善点とセットで相手の良い部分も添えてあげると、ただ単に否定されたわけではなく自分を見てくれているという気になります。場合によっては「下げてから上げる」というような褒め方テクニックを使うと相手は凹んだ分より嬉しく感じて、やる気が出ることもありますので活用してみましょう。
4.褒め言葉の引き出しを持つ
毎回同じ褒め方では相手も本心で言っているのか疑いを持ち、効果が薄れます。褒め言葉の引き出しを持っておくことは褒め方テクニックでの基本です。
「すごい、素晴らしい」といった感嘆詞では大げさな時もありますので、「味わいがある、完成度が高い」などソフトな表現と使い分けたり、場合によっては「ありがとう」や笑顔だけで十分な時もあります。本心からの褒め方が伝わるようにしましょう。
5.意図を持った褒め方
べた褒めや褒め殺しなどの褒め方もありますが、上手な褒め方は「相手にこうしてほしい、こうなってほしい」という意図を持った褒め方です。ただ単に褒めまくって機嫌を取っても、相手をつけ上がらせる効果しかない場合もありますので注意しましょう。
褒め方が上手な人はニンジンの使い方に卓越している人です。例えば、部下が成長してほしい時の褒め方は、相手が失敗して凹んでいる時の褒め方、うまくやった業務を強化して次も成果を出してほしい時の褒め方などがあります。意図を持ってその時に最善と思える方法で褒めましょう。
6.相手の反応を見た褒め方
相手のタイプによって褒め方を使い分ける必要が当然あります。
例えば、褒めると失敗してしまう人やつけ上がる人に対しては、むやみに褒めることは逆効果でしょう。中には褒めるよりも叱る方が効果的なこともあります。褒めることで伸びる部分があると判断した場合には、さらに褒めて相手の成長を促すようにしましょう。相手によって褒めるか厳しくするかを使い分けることも褒め方の上手な人が常用しているテクニックになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
褒め方を上手に使い分けることで、人間関係を円滑にして相手のモチベーションも高めますので、自分なりの褒め方のボキャブラリーを持ち、実践してみましょう。褒めるだけが向上に繋がるわけではありませんので、厳しくする時は厳しくするような使い分けも大切です。
- 良いところをすぐ見つける
- 肯定的な表現を用いる
- 要改善点とセットの褒め方
- 褒め言葉の引き出しを持つ
- 意図を持った褒め方
- 相手の反応を見た褒め方