ロジックツリーという言葉をご存知でしょうか。
ロジックツリーとは、問題点を解決するときに、樹形図のようなまとめ方をし、頭の中を整理しながら解決策を見出す方法です。ロジックツリーにまとめることで問題となるものの原因を追究し、解決策を探し出しやすくなります。
初めてこのようなロジックツリーを作成するときは、作成時の注意や決めごとに気をつけて作成しなければなりません。
ではロジックツリーを作成するときに、どのようなポイントに注意して作成を行なうと良いのでしょうか?
目次
ロジックツリー作成時に気をつけたい6つのポイント
ロジックツリーを作成するときに、あなたはどんなことに気をつけて作成していますか?
ロジックツリーを作成するのは、頭の中を整理しながら解決策を見出すためです。
では、作成するときのポイントをご紹介しましょう。
1.用途によって使い分ける
ロジックツリーは、用途別に3種類に分けることが出来ます。
原因究明型のWHYツリー、問題を解決するためのHOWツリー、要素分解型のWHATツリーです。
ロジックツリーは主にこの3種類を使い分けることで、より明確に整理をしながら解決策を模索するのです。
したがって、まずはこの3種類をうまく使い分けることが出来るようになる必要があります。
2.まずは原因究明をする
問題が起きたときは、原因究明をまず行なわないと解決策へはたどり着けません。
ロジックツリーを作成するときのポイントとしては、まず原因究明型のロジックツリーであるWHYツリーを用いて作成することが良いでしょう。
WHYツリーとは、「なぜ?」という疑問をもとに考えながらツリー構造を構築していくものです。
問題が起きたとき、「なぜそうなったのか?」をもとに、「なぜ?」の繰り返しでロジックツリーを作りあげていくのです。
3.同じ階層の中で重複しない
このWHY型やHOW型など、どのロジックツリーにも共通して言えるポイントは、同じ階層の中で中身が重複したり、欠けたりしないようにすることです。
同じ内容のものを別の言い方で表現しているだけのものは、上手く階層構造になっているとは言えません。
また、大事なポイントが欠けてしまうことで正しい問題解決にならない、ということがないようにします。
4.上から下へは段々細かく
ロジックツリーを作成するときのポイントとしては、上から下への階層構造の中で、どんどん下へ向かうにつれて、内容を細かく具体的に分類していくことです。
細かく分類していくことで、物事の本質にたどり着く可能性が一番高いからです。
また、細かく分類していくことによって今まで見えていなかった事柄まで見えるようになることもあります。
このようなところに、おおもとの原因が潜んでいるかもしれません。
5.階層内は同レベルで
ロジックツリーを作成するときは、階層内は同レベルで作成します。
例えば売上の下がった商品が、なぜ売上が下がったかをロジックツリーで表すとします。
「営業担当をしている人の営業力が弱い」と「販売代理店の販売力が弱い」というのは、同レベルの階層です。
しかし、「営業担当の商談力が弱い」や「代理店の営業担当が製品に対して知識が不足している」というのは、別レベルの階層で考えるべきことです。
このように、ロジックツリーを作成するときは問題点がどこの階層に振り分けられるかをしっかりと考えながら作成していかないと、ロジックツリー自体がゴチャゴチャになってしまうのです。
6.解決策を考える
WHY型のロジックツリーを完成させたら、次は解決型のHOWツリーを完成させましょう。
WHY型が「なぜ?」という問いかけをするのに対し、HOW型は「どうやって?」という問いかけをし、解決案を導き出すロジックツリーを作成していきます。
「○○するためにはどうやってやると良いのか」を繰り返し問いかけてロジックツリーを作成し、完成させ、最終的に解決策を導き出すことがHOWツリーの目的となっています。
まとめ
いかがでしょうか。ロジックツリーを作成する時の6つのポイントをご紹介しました。
問題点を階層構造にすることによって、明確に整理をし解決策を導き出すロジックツリーを作成することで、解決への糸口を見つける。ロジックツリーを作成するときには、用途別に明確な目的をもって作成することがとても大切です。
ロジックツリー作成時に気をつけたい6つのポイント
- 用途によって使い分ける
- まずは原因究明をする
- 同じ階層の中で重複しない
- 上から下へは段々細かく
- 階層内は同レベルで
- 解決策を考える