インセンティブ制度を取り入れる企業が、近年急速に増えています。
あなたの周りでも、インセンティブ制度を取り入れている企業が多いのではないでしょうか。
ただ、インセンティブ制度を従業員が正しく理解しているかどうかは、また別の問題です。
インセンティブ制度を正しく理解すると、自分の給与明細がどのようになっているのかを把握でき、インセンティブ制度によるメリットなども見えてくることでしょう。
では正しく理解するためには、どんなことをポイントとして覚えておけば良いのでしょうか?
インセンティブ制度を正しく理解する5つのポイント
インセンティブ制度を正しく理解しているでしょうか。
同じ年なのに、年収が違うこともあるインセンティブ制度。
正しく理解することによって、自分にどのようなメリットがあるのかを確認出来るようになりたいですよね。
1.そもそもボーナスって何だ
インセンティブ制度を正しく理解するために、まずは企業におけるボーナスの意味を正しく理解しておきましょう。
そもそも何故、ボーナスや賞与という制度が企業には存在するのでしょうか。
そんなことをしなくても、毎月の給与をあげてくれるほうがもしかすると従業員には嬉しいことなのかもしれません。
そこをあえてボーナスや賞与という形にしているのには、ちゃんとした理由があります。
まず、毎月の給与に加算してしまうと、年度ごとに業績が変わるのに悪化していても給与は業績に関係なく発生してしまいます。
すると、業績が悪化しているのに、給与は変わらず下手をすると赤字経営となってしまいます。
企業がボーナスや賞与という形にしているのは、業績が好調な時は日頃頑張ってくれている従業員に還元することができるからです。
企業の業績が悪ければ、ボーナスが無かったり少なかったりします。
つまり、企業側がその年々の業績によって、ボーナスの支給率を変えることが可能となるのです。
2.インセンティブ制度とは
では、ボーナスや賞与の仕組みが分かったところで、インセンティブ制度とは一体どういうものなのでしょうか。
インセンティブ制度を分かりやすく紹介すると、ボーナスや賞与が企業の業績によって変化するとなれば、インセンティブ制度を導入している会社の従業員は、各個人の成果によってその対価が支払われる制度だと考えれば良いでしょう。
各個人の成果=自分達の日頃の努力を対価して評価してもらえるということです。
ボーナスや賞与を取り入れている企業で働く従業員は、目で見て分かりやすい自分の仕事に対する評価があまりありません。
ところが、このようなインセンティブ制度を導入している会社は、自分の努力が対価として目で見られるので、従業員のやる気に繋がりやすいのです。
3.目に見えて分かる評価
では、この目に見えてわかる評価はどのような意図を持って示されているのでしょうか。
インセンティブ制度を導入している企業は、従業員同士が競い合うくらいの仕事に対する意欲を持ってもらいたいと考えています。
従業員が意欲を持って仕事をするということは、当たり前のように思えますが、実は最初の1年〜2年が良いところでしょう。
実際に社会人として働くと、自分の仕事の成果を目に見えた成果物として実感しなければ、人はやりがいというものをあまり持ちません。
インセンティブ制度を導入することは、同年代でも仕事の成果によって、その受け取る報酬額に差が出てきます。
目に見えて分かる評価として成果物がお金に換算されて手元に戻ってくるのです。
4.メリットとデメリット
では、インセンティブ制度を導入することによってのメリットとデメリットは何でしょうか。
インセンティブ制度のメリットは、従業員のやる気を引き出せることです。
頑張って成果を上げればお給料が上がる。
これほど分かりやすい自己評価はないですし、仕事に張り合いも出ます。
また、やる気が出るということは従業員の向上心にも繋がります。
このような活気溢れた職場であるほど、企業としての利益も高いはずです。
では、反対にデメリットは何でしょうか。
社員のやる気を引き起こし、実力のある人が上に行くということは、この逆もしかりです。
やる気があっても実力が伴わず、そのうち廃れてしまい、インセンティブ制度の影響を受けて、給料もあまり伸びず。
だからこそもっとやる気を失ってしまう。
こんなデメリットも持ち合わせているのです。
5.なぜインセンティブ制度
インセンティブ制度を導入する企業は増えています。
なぜ今、インセンティブ制度を導入するのでしょうか。
企業にとって、その年の企業利益というのは社員たちの生活に係わるとても大切なことです。
インセンティブ制度を導入することで、社員たちの仕事が活気に溢れその結果さらなる利益を生み出すような仕事に繋がる。
そうなると、インセンティブ制度を導入していることにより、人によって年収が変わり上もいれば下のほうの年収しかない人もいます。
またその年々の業績によって、報酬率も変えやすいのです。
まとめ
いかがでしょうか。
インセンティブ制度を正しく理解するための5つのポイントを紹介しました。
ちょっと難しく考えがちですが、ようは自分が仕事を頑張った分だけ手元に報酬として成果が残るということです。
そのために頑張ってみるというのもきっかけの一つとして捉えると良いのかもしれませんね。
インセンティブ制度を正しく理解する5つのポイント
- そもそもボーナスって何だ
- インセンティブ制度とは
- 目に見えて分かる評価
- メリットとデメリット
- なぜ今インセンティブ制度