会議室や接待などでは、上座と下座を気にして座るものです。本来席次や席順というのは、年長者や目上の人に対して敬意や来客者へのおもてなしの心がこめられています。出来るだけ良い席に着席して頂きたいという思いから、その場所で最も良いとされる場所を「上座」と呼ぶのです。
上座と下座の位置というのは、その会場ごとに位置が違います。どんな場所へ出向いても恥をかくことのないように、上座と下座の位置を正しく覚えておくことは決してムダではありません。
では、様々なシーンで求められるこの席次をあなたはどの程度理解していますでしょうか?
上座と下座を正しく覚えたい5つのシチュエーション
応接室や会議室、宴会の席などさまざまなシチュエーションで上座と下座の位置は違います。上座と下座を気にしない人もいますが、やはり社会人として正しく覚えておきたいものですよね。
今回は、5つのシチュエーションでの上座と下座の位置をご紹介します。
1.会議室での場所
会議室での上座と下座に関する基本的なビジネスマナーをご紹介します。
会議室では、議長席を中心として席が作られます。議長席に近い方が、より上座です。
そしてなおかつ、部屋の入り口から遠い場所が上座となるのです。
2.車に乗車した時の場所
車に乗車した時の上座と下座に関する基本的なビジネスマナーをご紹介します。
車に乗車するシチュエーションとしては、タクシーや運転手付きの乗用車のタイプとメンバー内の誰かが運転するタイプと2種類あります。では、タクシーなど運転手がいる場合の席次です。この場合は、運転席の後ろが上座となります。
後部座席に3名で座る場合、真ん中が下座となるのです。
またメンバーの誰かが運転する車の場合は、助手席が上座となります。後部座席を3人で座る場合は先ほどと同じように真ん中が下座となりますが、車に3名で乗車する場合は後ろに1人で座ったほうが広いので後部座席が上座となることもあります。
これは、乗車する時に後ろの席でも良いかを聞くことが大切です。
3.列車や新幹線などの場所
列車や新幹線に乗車した時の上座と下座に関する基本的なビジネスマナーをご紹介します。
列車や新幹線では、窓際および通路側では窓側が上座となります。3人席では真ん中が下座で、ボックス席では進行方向に背を向ける席が下座です。また、車内では出入り口から遠い席が上座となるのです。
4.エレベーターでの場所
エレベーターに乗る場合にも、上座と下座があることを知っていますか? ビジネスシーンでは上司とエレベーターに乗り合わせることは、日常茶飯事ですよね。そんな時、上座と下座に関する基本的なビジネスマナーを知っておくと一目おかれるかもしれませんね。エレベーターでの上座と下座は、入り口から遠い場所が上座で入り口から近い場所が下座となります。また、操作盤の前が最も下座となるのです。
5.和室の宴席や宴会での場所
和室の宴席や宴会での場合、上座と下座に関する基本的なビジネスマナーをご紹介します。
和室では床の間の前が上座です。入り口に近い席が下座となります。長いテーブルを囲む場合は中央が上座となるのです。
いかがでしたか。上座と下座の位置を正しく覚えておくことで、急な接待などにも対応できます。社会人として上座と下座の位置をマスターしておくことは、決してムダにはならないでしょう。
基本的なビジネスマナーとして上座と下座をマスターしておくと、しっかりと対応ができるので周囲の印象もよくなることでしょう。
まとめ
上座と下座を正しく覚えたい5つのシチュエーション
- 会議室での場所
- 車に乗車した時の場所
- 列車や新幹線などの場所
- エレベーターでの場所
- 和室の宴席や宴会での場所