あなたは人の話をよく聞いていますか?
昨今、ビジネスパーソンには「傾聴力」が求められるようになりました。特に営業職などで、顧客との交渉の場面で、この傾聴力が重要とされています。顧客の話をよく聴いて、相手の要望に応えることが重要です。
「傾聴力」の傾聴とは、文字通り「耳を傾けて相手の話をじっくり聴く」ことです。人の話の聞く技法の一つであり、コミュニケーション能力の一つです。相手の話をじっくりと聴く習慣のない人は、一度「傾聴」を取り入れてみてはいかがでしょうか?
傾聴力を習得するための7つのポイント
傾聴は、誰にでも身につけることができる技法です。もし自分に傾聴力が無いと感じているなら、仕事でもプライベートでも損をすることあったかもしれません。この傾聴という考え方を取り入れてみませんか?
傾聴力をつけるための7つのポイントをご紹介します。
1.話すことよりも聞く
傾聴というだけあって、相手の話を聞くことがメインとなります。ビジネスの世界でも、売り上手は聞き上手と言われます。また、友人関係においても、聞き上手は好かれるものです。
話す割合と聞く割合は7:3が良いとされています。傾聴とは言うものの、相手がいるコミュニケーションです。10割、相手の話を聞いていてはコミュニケーションではありません。こちらも話をする必要が出てきますが、必要以上に話すことはありません。
割合としては、聞くが7割、話すが3割くらいが良いとされています。
2.相手の話を遮らない
これが傾聴力をつけるには、最も大切なポイントです。相手の話しが終わるまでは、発言は控えるようにしましょう。
途中でどんなに話したくなったとしても、相手が話し終えるまでは我慢するようにしましょう。話の腰を折ってはいけません。
3.心に余裕を持つ
傾聴力を高めるためには、自分の心に余裕を持つことも大切です。
自分の心に余裕を持っていると、落ち着いて相手の話に耳を傾けられます。
逆に、イライラした気分や、感情が高ぶり、心に余裕が無い状態では、相手の話に集中できなくなります。
傾聴力には、ただ聞くというテクニックよりも、心のあり方が大切です。
4.笑顔でいる
コミュニケーションをとる上では当たり前のことですが、笑顔でいるように心がけましょう。
ムスッとした表情や、しかめっ面でいたら、話す側は話しづらいものです。また、無表情で、反応が無いのも良くありません。
あなたが話しやすい相手は、どのような表情であなたの話を聞いてくれましたか? その時の相手の表情は笑顔ではないでしょうか。
相手が話しやすい環境を作り出す上で、笑顔はとても大事な要素となります。
5.相づちを打つ
傾聴力とは、ただ聞くためのテクニックではありません。的確な相づちを打つことも重要なことです。
「そうなんですね」「なるほど」「それでそれで」など、相手の話の続きを促す相づちを打つことを意識してみましょう。
また、相手の目を見つめる、うなづく、オウム返しで相手の言葉を繰り返すなど、傾聴力をつける上で、大切なことです。
相手がもっと話したいと思うような聞き上手になりましょう。聞き上手であることが、傾聴力のポイントです。
6.聞いているフリをしない
傾聴力を上げるには、相手の話を聞いているフリは絶対にしないことです。
相手の話を聞き流していたり、うんうんと首をタテに振りながら、「この話、早く終わらないかなぁ」などと、他のことを考えてはいけません。
意外と思うかもしれませんが、聞いているフリというのは相手にわかってしまうものです。聞いているフリは絶対にしないようにしましょう。
7.相手に興味を持って聞く
傾聴力を上げるためには、相手に快く話してもらうこともポイントの一つです。
そのために、心がけたいのは、相手の話しに興味を持つことです。興味を持ち、聞いている側も楽しそうに聞いています。話を聞いてくれる人に対して、もっと話をしたくなるのが人間の心理です。
もし、話し相手が真剣に話を聞いてくれなかったら、「つまらなそうに聞いているな、話すのをやめようかな」と、続けて話しをしたくなくなります。
相手の話に興味を持ち、真剣に耳を傾け、心から楽しみ、相手の話に寄り添いましょう。
いかがでしたか。傾聴力を高めるコツは簡単なようで難しく、一朝一夕で身につくものではありません。
人と会話をする時には、これらの事を心がけて傾聴力を身につけるために、日々実践していきましょう。
まとめ
傾聴力を習得するための7つのポイント
- 話すことよりも聞く
- 相手の話を遮らない
- 心に余裕を持つ
- 笑顔でいる
- 相づちを打つ
- 聞いているフリをしない
- 相手に興味を持って聞く