あなたは契約書を取り交わしたことがありますか? ビジネスシーンにおいては、顧客や仕入先などとの契約書を取り交わすことがあるものです。グローバル化が進んでいる昨今は、契約社会といっても過言ではありません。
今までに契約書を取り交わしたことがあっても、自分で書いたことが有る人は少ないのではないでしょうか。今後契約書を自分で作成する機会も増えることを踏まえて、契約書の書き方を身につけてみませんか?
目次
契約書の上手な書き方9つのポイント
契約書の書き方には押さえておかなくてはならないポイントがあります。なかなか契約書を自分で作成するのは抵抗があるものですが、一度契約書の書き方を身につけてしまえば、ビジネスの幅が広がるものです。契約書の書き方で大切な9つのポイントをご紹介します。
1.題名を明確にする
契約書の書き方を考える上で、一番肝心なのは、何についての契約書であるか、明確にすることです。書き方というと、言い回しなどを考える人も多いかもしれませんが、文体より内容が重要です。売買についてなのか、機密保持なのか、契約書には色々あります。誰が見ても分かるように、題名を明確にすることが書き方の第一のポイントです。
2.誰が契約を結ぶのか明確にする
題名が明確にできたら、次は当事者をはっきりさせることが、書き方のポイントです。具体的には、法人や個人名を記載し、その所在地を付記します。法人の場合、親会社名などで締結しても子会社やグループ関連会社を契約範囲に入れたいこともあります。その時は、この箇所ではっきりと記述することが書き方のポイントになります。
3.契約の日付と期間を明確にする
どのような契約であっても、その開始日と期間を定めることが重要です。書き方としては、開始日を具体的に入れることができる場合はその日付を入れれば良いですが、契約が合意に至った日から効力を持つのであれば、署名もしくは押印日をもって効力を発することを記載しましょう。
4.本文は誤解を与えないように記述する
本文は、当然ながら契約書の重要な箇所です。書き方としては、誰が読んでも同じように理解できるように記述することが大切です。読む人によって解釈が異なってしまっては、契約書の役割を果たしません。難しい言い回しを好む人もいますが、書き方として決まっていません。
5.作成通数を記す
契約書の書き方を理解する上で忘れてならないのは、当事者同士が正式なものを一通ずつ保管することを明記し、正式なものが全部で何通存在するのかはっきりさせることです。3者間での契約であれば、3通となるでしょう。
6.署名もしくは押印が必要
結びには、契約書が効力を持つために、相互の署名や押印が必要であることを記述することが書き方のポイントです。
署名欄や押印欄にはどのような者の証が必要か記載をしましょう。契約書の書き手が指定することができるので、自分で書くと優位に進められるのもポイントです。
7.第三者に読んでもらう
契約書の書き方のポイントを押さえて作成しても、一番肝心なのは本文になります。どのような事項の取り決めを行うのか、これは当事者同士が一番よくわかっています。できれば同僚や上司などに点検してもらいましょう。併せて、誤字や脱字などをなくすことも、書き方を考える上で基本的なことです。
8.雛型やサンプルを参考にする
会社にも過去に締結した契約書があるはずです。上司などに頼み、参考として見せてもらうと、契約書の書き方を知る上で有効です。それ以外にも、図書館やインターネット上でも雛型などは容易に見つけることができます。特に書式などについては、様々な書き方が有りますので、サンプルから一番適したものを選ぶとよいでしょう。
9.プロに点検をしてもらう
自力で作成した契約書は、書き方のポイントを押さえ、同僚や上司による契約事項の確認をしてもらっても、法的に効力がなければ意味が有りません。契約の内容によりますが、会社の法務部か顧問弁護士などに確認をしてもらうことが大切です。
いかがでしたか。
契約書の書き方にはポイントがあり、誰が見てもその内容が分かりやすいことが求められます。ビジネスは契約で成り立っていると言っても過言ではありません。更にビジネスを優位に進めるためにも、自ら条件や内容を盛り込んだ契約書の書き方を知っていることが重要になってくるでしょう。
まとめ
契約書の上手な書き方9つのポイント
- 題名を明確にする
- 誰が契約を結ぶのか明確にする
- 契約の日付と期間を明確にする
- 本文は誤解を与えないように記述する
- 作成通数を記す
- 署名もしくは押印が必要
- 第三者に読んでもらう
- 雛型やサンプルを参考にする
- プロに点検をしてもらう