あなたは仕事の上で契約書に携わる機会がありますか?
ビジネスシーンでの取り決めにおいては、その内容や条件を明確にするために契約書を結ぶことが多くあります。
一度取り交わした契約書も時間が経つとともに様々な変化によって、条件等を変更しなくてはならないことが出てきます。
また、注意深く結んだ契約書であるにもかかわらず、間違えが見つかることもあるでしょう。
しかしながら契約書を訂正することは、自分勝手に進めることはできません。
それではどのように訂正をすればよいのでしょうか?
目次
契約書を訂正する場合の7つのルール
結んだ契約書通りに物事を進めることは、ビジネスに携わっているならば、常に行っていることです。
しかし、その契約書の内容を見直しなければならない時、
どのように対応したらよいのでしょうか。
契約書を訂正する時の7つのルールをご紹介します。
1.契約書の内容に沿って最善を尽くす
契約書の訂正を考える前に、まずは現在の条件に見合うように徹底して努力をすることが必要です。
なぜなら、契約書の訂正をすることは、非常に大きな仕事であるからです。
まず現在の条件でどこまでできるのか、とことん対応することが重要です。
2.社内で協議をする
契約書の内容をいよいよ変えなくてはならないと考えざる得なくなったら、できるだけ早く上司に相談しましょう。
そして、その訂正する箇所と内容をについて、十分に協議することが大切です。
一人で考えていては、重要な箇所の見過ごしや、誤った考えに基づく判断から、
訂正そのものを誤ってしまう可能性があるからです。
良い方向にしたいという考えからの訂正が、更に物事を難しくすることは避けなければなりません。
3.相手側に打診をする
社内の見解も訂正する方向で一致したら、詳細に至る前に、相手側に訂正したい意向を打診しましょう。
相手も同様に感じている場合は話は早いですが、全く予期していない場合、
相手側の了解を取り付けるのに時間を要することがあります。
契約書訂正の詳細を詰める前に、検討に対する了解を取り付けることが大切です。
4.訂正内容案を提示
幾ら契約書訂正検討の了解を得るとしても、何故、どの箇所を、どのように訂正したいのか提示することなければ、了解を得ることは難しいでしょう。
一方的に契約書訂正内容を押し付けることもできません。
相手側に契約書訂正の打診をする際に、その案も提示してください。
相手側はそれに基づいて、社内協議を進めることができます。
5.代案を用意する
円滑に契約書の訂正を行いたい時は、案を一つではなく、複数用意しましょう。
こちらの希望が全て通れば良いですが、相手にも事情がありますし、
今の契約書の条件を少しでも改善することが目的ならば、少し譲歩した条件も用意すべきです。
代案の提示があれば、相手側も検討の幅が広がり、契約書訂正に係る時間を短縮することができます。
6.誠意のある対応をする
こちらに不備があっての契約書訂正の場合、真摯な姿勢をとることが大切です。
特に誤謬による訂正の場合には、相手に多大な迷惑をかけることになります。
実益に影響が無ければ良いですが、そのケースは稀でしょう。
相手にそっぽを向かれてしまっては、かえってリスクを大きくすることに繋がります。
通常契約書に訂正は無いものであるという理解に基づいて、契約書の訂正に携わることが大切です。
7.訂正する契約書内容を確認
当然のことですが、契約書の訂正に至った場合には、
二度と契約書を訂正することが無いように、十分に確認を行った上で締結してください。
誤謬はもちろんのこと、よほど大きな変化が無い限り、その訂正した契約書である一定の期間仕事を進められるよう、
関係者と十分に協議をすることが必要です。
内容によっては、弁護士にレビューをしてもらうことも必要です。
いかがでしたか。
契約書を訂正することは、簡単なようですが難しいものです。特に相手が協力的でない場合、慎重に進めなければ、かえってトラブルが発生することになりかねません。ルールに則り、リスクを最小限にする配慮が必要です。
まとめ
契約書を訂正する場合の7つのルール
- 契約書の内容に沿って最善を尽くす
- 社内で協議をする
- 相手側に打診をする
- 訂正内容案を提示
- 代案を用意する
- 誠意のある対応をする
- 訂正する契約書内容を確認