「自分はリーダーに向いていない」そう思ったことのある人も多いでしょう。しかし今活躍しているリーダーも誰もが最初からリーダーだったわけではありません。リーダーの条件は生まれ持ったもので決まるのでしょうか?
確かに生まれながらリーダーの条件を兼ね備えた、リーダー基質の人は存在します。小学校では学級委員長、中学では運動部長、大学や社会に出ても自然とリーダーシップを発揮する人がいます。しかし、こういったタイプの人はごく一握りです。ほとんどの人は否が応でもリーダーのポジションについて、そこで初めてリーダーシップを発揮する必要性にかられるのではないでしょうか?
では、リーダーシップをとれるリーダーの条件とはどんなものでしょう?
リーダーシップを発揮するためのリーダーの条件
リーダーの役割は、目的に向かってチームの生産性の高めることです。メンバーの能力を最大限に発揮してもらうためには、メンバーが安心して従えるようなかたちで、リーダーシップを発揮することが求められます。
リーダーシップを発揮するために備えておくべきリーダーの条件を6つご紹介します。
1.部下の失敗の責任が負える
リーダーはチームの責任をすべて負う必要があります。たとえ部下が失敗しても最終的には自分で責任を負う気概と能力を持っていることが、リーダーの条件として必要です。
自分のキャパを超えた軽はずみな許容は避けるべきです。しかし、リーダーの条件である「責任が取れること」の範囲内で部下のチャレンジや積極的行動を許容すれば、自発的なチームの環境が生まれ、業績も上がるでしょう。
2.現実的な計画を示せる
チームのプロジェクトを地に足がついた形で、計画的に進めていく必要があります。これには楽観思考ではなく、数字に基づいた現実的な思考が必要です。人、物、金、時間の資源をいかに効率よく活用してゴールにたどり着くかです。
これは業績を上げることがリーダーの役割である限り、必ず備えておくべきリーダーの条件でしょう。
3.ビジョンを示せる
現実的な思考も大事ですが、夢を語る能力もリーダーの条件として大切なものです。
チームのメンバーのモチベーションは、日々のルーチンワークやノルマだけでは保てません。自分たちがどこを目指しているのかということを常に示せば、泥臭い業務や過酷な条件の中でもメンバーはいきいきと自分の力を発揮してくれます。
4.部下の言葉に耳を傾ける
部下を理解し、話を聴くのもリーダーの条件です。
特に世代間ギャップや、部下の部下の未熟さから、部下からの声を無視して、一方的に指示を出すタイプのリーダーもいますが、リーダーシップを発揮できるリーダーは、積極的に部下の意見を聞く機会を持ち、また部下が意見を言いやすい環境を作ります。そうすることで、部下との信頼関係を築くことができますし、黄金のアイデアも出てくるかもしれません。
5.自分の能力を磨き続けられる
リーダーになってマネジメントに専念するあまり、自分の能力を磨くことを停止してないですか?
リーダーの条件として、部下から尊敬される存在であることは確実に必要です。人間性は勿論ですが、技術でも部下が一目置く分野を持ってください。そのために、自分の能力を磨く時間を作る必要があります。
知識や技術をひけらかすことはないですが、ここぞというときにキラリと光る技術を見せることで、部下はリーダーについてきます。
6.情熱を持つ
リーダーがリーダーであるために不可欠なもの。それは情熱ではないでしょうか?情熱はチームに伝染します。チームをエネルギッシュに引っ張っていくためにもリーダーの条件としての情熱は絶対に必要なものです。
生まれつきの情熱家もそうでない人も、チームのエンジンとして、目的に対して情熱を持って取り組んでください。これができていれば、リーダーの条件の大部分は持ち合わせていると言ってもよいくらいです。
いかがでしたか? あなたが尊敬するリーダーを思い浮かべると、ご紹介したリーダーの条件を備えていることがわかるでしょう。
そして、これらの条件は、意識することと日々の努力によって身に付けることができるものだと自覚してください。
まとめ
リーダーシップを発揮するためのリーダーの条件
- 部下の失敗の責任が負える
- 現実的な計画を示せる
- ビジョンを示せる
- 部下の言葉に耳を傾ける
- 自分の能力を磨き続けられる
- 情熱を持つ