社会人なら一度は読んでおきたい名著「7つの習慣」。そのなかでスティーブン・R・コヴィー博士は、目的を持って始めるのにミッション・ステートメントが重要だと言っています。自分の行動指針であるミッション・ステートメントはぶれずに目標へ向かう上で無くてはならないもの。また、ミッション・ステートメントが自分の行動に力を与えてくれます。
では、効果的でパワフルなミッション・ステートメントを作成するのにどんなポイントを意識すればよいのでしょう?
目次
ミッション・ステートメント作成で意識したいポイント
ミッション・ステートメントはその人独自のものなので、もちろんフォーマットも内容の制限もありません。しかし効果的でパワフルなミッション・ステートメントを作成しようと思ったら意識しておくべきポイントがあります。7つのポイントをお伝えします。
1.自分の興味の方向性を知る
ミッション・ステートメントは自分が何を望んでいるかに沿って作成する必要があります。最も基本的なところでいえば、自分が何に興味があるかを知ることが大切です。本棚を眺めてみてどんな分野の本が並んでいるでしょう。あるいは、ブックマークの数が多いのはどんな分野でしょう。人生をかけて探求したい分野をはっきりさせましょう。
2.自分の快の基準を知る
ミッション・ステートメントは、自分が心地よいと思う基準に従って作成されるべきです。これまでの人生で心から満足した経験をいくつか思い起こしてみましょう。共通することや分野があるでしょうか。思い起こした種類の快を得ることを目的として行動指針をデザインすれば、ミッション・ステートメントとてもパワフルなものになります。
3.自分の才能を知る
ミッション・ステートメントを作成するときに重要なのが、自分が持っている才能を活かせるかという点です。得意分野での行動というのは、社会に対するインパクトや自分のストレス最適化の面で理に適っています。これまで人から評価されたことや、便りにされていることを考えてみましょう。周りの人に自分の評価を聞くのも一つの方法です。自分の才能を浮き彫りにしてミッション・ステートメントに取り入れましょう。
4.今の自分の価値基準を知る
ミッション・ステートメントを作成するときに意識しておきたいのが自分の価値基準です。今の自分にとって価値があると考えるものをリスト化し、優先順位をつけてみてください。「1.お金、2.名声、3.家族、4.友達、5.創作活動…」といったような具合です。価値基準をはっきりさせることで行動の指針が定まりやすくなります。価値基準は時間や経験とともに変化します。そのときの価値基準を明確にするために価値基準のリストは頻繁に更新が必要です。
5.自分の使命を知る
家庭や仕事での使命もありますが、社会に目を向けて解決したい課題があるかを考えてみましょう。漠然とした「すべての人に幸せを」などでもよいですし「社会格差をなくしたい」などでもよいです。目の前の課題に奮闘しながらも、こうした社会の課題を意識することで信念も行動も変化してきます。ミッション・ステートメントに取り入れ、自分が課題解決のために行動できているか意識しましょう。
6.自分の大切な人を知る
人のために行動することで、発揮できる力が何倍にもなります。この人のためなら自分を犠牲にできるという対象を考えてみましょう。特定の個人でもよいですし、日本人全員などでもよいです。思い浮かべた人達によい影響を与えるにはどういう行動が必要かを考え、ミッション・ステートメントに取り入れましょう。
7.自分の望む姿を知る
ミッション・ステートメントを作成する上で最も分かりやすいのが、自分がどういう人になりたいかを考えることです。具体的なモデルを何人か思い浮かべ、その人達のしている行動や態度をそのままミッション・ステートメントに取り入れましょう。
いかがでしたか? フォーマットは自由で大丈夫なので、お伝したポイントから出てきた項目をできるだけ沢山書き出し、ミッション・ステートメントに取り入れましょう。きっと効果的でパワフルなミッション・ステートメントになるはずです。
まとめ
ミッション・ステートメントを作成する時に重要な7つのポイント
- 自分の興味の方向性を知る
- 自分の快の基準を知る
- 自分の才能を知る
- 今の自分の価値基準を知る
- 自分の使命を知る
- 自分の大切な人を知る
- 自分の望む姿を知る