何か行動を起こした時、目標設定がないと長続きしなかったり、向上心が伴わず意味のないものになってしまいますよね。仕事も全く同じで、何も目標がなく、ただ言われたことを熟しているだけでは、成長もしませんし、その仕事が楽しいとは思えず、直ぐに辞めてしまう可能性が大きいと言えます。
しかし目標を設定すると言っても、どう設定していいのかあまりにもビジョンが大きすぎて、なかなか見いだせない人が多いのも事実です。では、どのようなステップを踏めば、実践しやすい目標を設定できるのでしょうか?
即実践できる目標設定をする時の5つのステップ
目標設定は、大きな目標を掲げる必要はありません。目標の大小ではなく、設定するために自分を見直し、そして達成までにどれだけ頑張れるかが重要なのです。
しかしながら目標設定は、なかなか見つけにくいと言った声が多くあるのも確かです。今回は、即実践に繋がる目標の設定の仕方をステップ順に5つご紹介します。
1.何のためにやっているか
まず目標設定をする時に初めにやる事は、今自分は企業の中で、どの様な役目を担っているか把握する事です。
どういった内容の仕事をしているかは、誰でも分かっているはずです。しかし、その仕事は企業の中ではどういった役割があるのか、そこまで考える人は実はなかなかいないのです。
営業職や製造に携わる人は、その企業の利益を生み出す中枢です。経理部門は、企業の収支の計算及び、その計算された実績をどう生かすか方向性を見出すための分析を担い、マーケティング部門は、どのような商品を開発すれば消費者に喜ばれるか開発提案する事がメインとなります。
自分の業務だけを見ずに、企業の中で与えられた役割を把握することは、設定をする為には、必ず必要な事です。
2.自分の立場とは?
企業には必ず役職と言うのがついて回ります。その役職も目標設定をするには重視しなくてはいけない部分です。
管理職の場合は、部下に対しての考え方も重要な目標設定になるでしょう。役職がついていなくても、先輩にあたる立場なら、後輩に対しての考え方も目標設定する上で大切な分野です。新人ならば、社内でのコミュニケーションの取り方なども重要と言えます。
今自分に求められている役割を把握することも、設定をする時に考えるべき項目です。
3.まずは身近なところから
自分の立場を把握したら、次のステップとして身近な目標設定をしてみましょう。今与えられている仕事を、いつまでに完成させるでも構いません。今やっている仕事はできる限り自分で調べ、人の手を借りずに完成させると目標を掲げてもいいのです。
まずは目の前にある現実から目標設定をして、その達成感をどのくらい感じられるか、シミュレーションの意味も含めて味わう事も、目標を設定するには必要な事です。
4.抽象的な目標設定
目標設定は、現実味がなくてはいけません。しかしまずは抽象的にビジョンを打ち出したほうが、現実的に目標を掲げやすいものなのです。例えば、「社内で一番の売上成績をの残したい」と、抽象的な目標設定を想定します。では、社内で一番になるにはどうすれば良いのか。その為の案をフォルダの様に枝分かれさせて、ドンドン案を増やしていきます。
取引先に対してのアポイント案や、顧客のニーズに対しての対応の仕方等様々な案が出てくるでしょう。実はその枝分かれ案こそ、重要なのです。枝分かれした案は、抽象的な事から遠ざかり現実味を帯びた具体案になって行く確率が高く、その案こそが目標を設定する為の軸となるのです。
5.分析は大切
ある程度の目標の軸が決まったら、次はそれが現実的に達成できるか、分析をする必要があります。目標を設定しても、やみくもに数字を掲げては、それは達成する為のモチベーションに繋がらず、途中で挫折してしまうからです。売上アップを狙うなら何パーセント増と、手の届く範囲の具体的な数字を打ち出す方が、やる気に繋がります。人材育成なら、どの部分が対象の社員に欠けているか観察し、その対象者のタイプによって方向性を見出さないと逆効果になってしまいます。
目標は、達成できる前提で設定するものです。その為の分析は必要不可欠な要素となります。
いかがでしたか?
目標を設定し、それを達成することは、企業を成長させ、人材を成長させ、そして一番自分を成長させます。そのためにも無理のない、できる範囲の目標設定が良いと言えます。目標が1つ達成したから終わりなのではなく、達成したら、また新たな目標を設定することが自分を成長させる糧となります。
まとめ
即実践できる目標設定をする時の5つのステップ
- 何のためにやっているか
- 自分の立場とは?
- まずは身近なところから
- 抽象的な目標設定
- 分析は大切