目標を設定することはカーナビで目的地を入力して出発することと同じくらい重要です。つまりはっきりした目標がなく、ただ業務をこなしているだけではいっこうに先に進まないのです。そして、目的地を間違って入力しないための注意も必要になってきます。
目標設定の質が仕事の質を決めると言っても過言ではありません。では、目標設定の際に気をつけることはどんなことでしょう?
達成率を上げるための目標設定の方法
業績を上げている企業では目標設定のシステムが確立されています。目標設定は業務姿勢や方向性、モチベーションを決定する重要なものです。
今回は、達成率を上げるための目標設定の基本的な方法を5つご紹介します。
1.長期目標は少し高めに
まずは長期目標を立てましょう。半期くらいのスパンでの目標設定です。現実的な、「売上をどれだけ上げる」や「部下をどれくらいのレベルまで持っていく」というものです。もちろん具体的な数字など、目標達成がわかる指標が入っている必要があります。
長期目標設定でのポイントは、がんばれば達成できそうな目標よりも少し先に目標設定をすることです。そうすることによって、人間は自分の能力を発揮することができます。目標が高すぎても低すぎても力が発揮できません。
2.短期目標は細分化して
長期目標を達成するためのステップとして短期目標設定をします。一ヶ月ごとに目標設定するとしたら、長期目標から逆算してその月に達成するべき目標設定をします。
その際、より詳細な計画が必要になるため、目標を売上拡大、メンバー管理、教育、接客などの分野ごとに設定するのがよいです。そうすることで、設定した目標に向けて取り組む足場ができます。
3.目標管理面談を設定する
目標の進捗確認のシステムは、目的地を再確認するために絶対必要なことです。
進捗状況に合わせて次回の短期目標設定をしたり、長期目標を軌道修正する必要が出てくることもあるでしょう。面談という形をとり、進捗状況と目標達成に向けての努力を共有しましょう。
自分では見えない部分をフィードバックしてもらうことで、目標達成に向けてのモチベーションが上がります。
4.ビジョンを設定する
長期目標のような達成予測の立てやすい目標よりもさらに先の地点の目標設定をしましょう。
例えば、5年先に自分がどうなっていたいかというものです。不確定要素が多いだけに、直感に頼る部分も出てきますし、数字も曖昧になりますが、コーチングなどではこれが重要な意味を持ちます。
目標設定の際のポイントは、目標を達成した時の自分をありありと五感で体感することです。目標を達成した時の心理状態を体で覚えることで、当たり前のように目標達成に向かって動くことができます。
5.目標を手元に置く
目標達成に向けてのモチベーションを、いかに保つかがポイントになります。
目標達成能力の高い人に聞くと、多くの人が目標を書いたものを常に持ち歩いているとのことでした。
特にビジョンなどでは、目標達成の体感が重要になってきます。このため設定した目標を常に意識しておくための工夫が必要です。
いかがでしたか。
目標設定の際には、様々なレベルの目標を具体的に設定していく必要があります。
そして大事なことは一度設定しておしまいではなく、進捗状況の確認の仕組みや、常に意識しておくための仕組みを作ることなのです。
まとめ
達成率を上げるための目標設定の方法
- 長期目標は少し高めに
- 短期目標は細分化して
- 目標管理面談を設定する
- ビジョンを設定する
- 目標を手元に置く