コミュニケーションスキルは、実はすぐにでも高められます。
気づいているか気づいていないかのことも多く、一度気づいてしまえば当たり前になり、自然とコミュニケーションスキルが高められていきます。
無意識で行うようになることも多いので、コミュニケーションスキルが高くなったという実感はあまり持てないかもしれません。
でもふと気がつくと、営業の成績が上がっていたり付き合う人間の種類が変わっていたりといったことで、コミュニケーションスキルの高まりに気づきます。
すぐ高められる実用的なコミュニケーションスキルには、どのようなものがあるでしょうか?
今日から使える実用的なコミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルが高いと感じる人は信頼も厚く仕事ができるように見え、出世も早いです。
こうした人達が意識的に、あるいは無意識的に身に付けているコミュニケーションスキルがあります。
今回は実用的なコミュニケーションスキルを6つご紹介します。
1.パターン中断技法
普段無意識に行っているコミュニケーションは、実は様々な予測のもとにやりとりが成り立っています。
朝、顔を合わせたらどちらかが「おはよう」と言い、もう一方が返します。
これは自然な流れなので、そのやりとりをいちいち覚えていないことが多いでしょう。
パターン中断技法とは、こういった一般的に予測されるパターンをいったんキャンセルして、印象付けをするコミュニケーションスキルです。
「おはよう」というあいさつに何も返さなかったら相手は「どうかしたのかな」と考えて引っ掛かりができます。
このコミュニケーションスキルは、ある意味でコミュニケーション自体を中断するので、使うのに勇気が入りますし、乱用すると関係性が壊れてしまう恐れがあります。
相手に強く印象付けたいときなど、ここぞというときに活用しましょう。
2.ミラーリング
ミラーリングはコミュニケーションスキルとしてはメジャーなもので、多くのコミュニケーションのエキスパートが活用しています。
相手の動きやテンポに合わせるという方法で、実は仲の良い友人同士や恋人同士などは自然に同調しています。
相手の動きに同調することで、無意識のうちに親近感が生まれます。
ミラーリングはコミュニケーションスキルの基本中の基本なので、できるだけ違和感なくできるようにしましょう。
3.リバース
コミュニケーションスキルのなかには「ほんとかな?」と思えるようなものもありますが、もしかするとこのリバースに対して、半信半疑の方もいるかもしれません。
リバースは、コミュニケーション相手の頭長と自分の頭長を結ぶ放物線を想像し、エネルギーの交流が起こっているとイメージするの方法です。
実際は、言葉や体の動きでコミュニケーションをとっていますが、この第三のコミュニケーション経路を想像することで、やり取りがスムーズにいくようにするものです。
もしかしたら一方的な繋がりの感覚なのかもしれませんが、こちらがポジティブな感覚を持てば、相手も不思議と心を開いてくれることは良くあります。
このリバースというコミュニケーションスキルは、一度試して確かめてみてください。
4.眼球動作パターン
メラビアンの法則によれば、コミュニケーションの55%は視覚情報からのものです。
私達は想像以上に目から情報を得ています。
もともと並外れた観察スキルを持った人もたまにいますが、一般の人でも訓練すれば身に付く観察スキルとして、眼球動作パターンがあります。
気づいていないかもしれませんが、実は人間の考えていることは目の動きに分かりやすく出ます。
人によってパターンは違いますが、一番多いのが
「右上:空想や作り話、左上:記憶、右横:音声情報の創作、左横:音声情報の記憶、右下:体の感覚、左下:内省」
といったパターンです。
眼の動きを観察することで相手がどのような種類の情報にアクセスしているかが分かります。
中には、もっと細かく眼球動作を読み取れるスキルを持った方もいますが、上記のパターンをマスターするだけでもコミュニケーションスキルは上がりますので、気を付けて観察してみてください。
5.パラフレーズ
相手の話の内容を自分なりにかみ砕いて返すコミュニケーションスキルが、パラフレーズです。パラフレーズすることで相手は話が伝わっていることを実感し、コミュニケーションにテンポが出ます。
慣れるまでは少し難しいスキルですが、自分なりの解釈でよいのでぜひ今日から実践してみましょう。ラジオパーソナリティにはこのスキルが高い方が多いので、参考にしてみましょう。
6.抽象度を変える思考術
コミュニケーションの中で飛び交っている言葉には、具体的なものから抽象的なレベルまで様々です。コミュニケーションでの抽象度を変えるスキルを身に付けると、議論がずっと有益なものになります。
ぼんやりした話をした相手には、「例えばどこが?」などと掘り下げてみて、視野が狭まっていると感じた時には、全体的な視点から話をするなどして、抽象度を上げます。
抽象度を上げたり下げたりするスキルがあれば、コミュニケーションでの気づきが格段に増えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
コミュニケーションスキルは新たな視点を持ち込むことで誰でもすぐにでも高めることが可能です。
いくつかの上記のコミュニケーションスキルを身に付ければ、これまで以上にコミュニケーションに深みと面白みが出てくるでしょう。
今日から使える実用的なコミュニケーションスキル
- パターン中断技法とは
- ミラーリングとは
- リバースとは
- 眼球動作パターンとは
- パラフレーズとは
- 抽象度を変える思考術とは