会議や課外サークルの集まりなど、初対面でのお互いの腹の探り合いほど不毛なものはありません。こうした空気を和らげて自己紹介に力が入らないようにするための優れたツールが「アイスブレイクゲーム」です。
アイスブレイクゲームは頭や体を使って、笑いや共通点を見つけることで緊張をほぐします。会議では生産性を上げ、課外サークルなどでは余計な気遣いがなくなりスムーズにお互いの距離を縮められます。
イベントを主催するならアイスブレイクゲームを覚えておくと、自己紹介よりも前に行うことで場が暖まっていい感じになるでしょう。自己紹介を円滑に進めるアイスブレイクゲームにはどんなものがあるでしょう?
自己紹介で距離を縮めるためのアイスブレイクゲーム
初対面通しの自己紹介ではウソをつく確率が普段よりもずっと高いです。自分を大きく見せようという心理が働くからです。こうした自己紹介でのつまらないウソは後悔の種になります。
余計な気負いなく自己紹介するためにアイスブレイクゲームが役立ちます。アイスブレイクゲームを覚えてイベント主催時などに活用しましょう。
1.5分でできるキャッチ
すごく手軽な自己紹介のときのアイスブレイクゲームと言えば「キャッチ」です。人数が多くても大丈夫ですし、5分で簡単にできます。ゲームを誘導する方もほとんどスキルがいらないため、自己紹介の前などにやるにはもってこいのゲームだと言えます。キャッチのやり方をご紹介します。
・参加者が円になって座りゲームを誘導する人は真ん中に立ちます。
・人数が少ない場合は両端に主催者側の人間が入るかエアーでやってもらいましょう。
・右手の一本指で針を作り、左手で穴を作ります。左隣の人の穴に針を入れます。
・「キャッチ」と言ったら右の人の針を捕まえます。それまでは左手を緩めておいてください。
・ゲームを進めるにあたって盛り上げるために「キャ〜キャ〜キャ〜・・・」ともったいぶって「キャッチ」と言ってみましょう。
・「キャップ」「キャット」「キャッシュ」などの紛らわしい言葉を混ぜてゲーム性を高めましょう。
2.生年月日で並び替えゲーム
自己紹介前のアイスブレイクゲームでは場が凍っているため、言葉よりも体を使ったゲームが容易に雰囲気を和ませます。「生年月日で並び替え」では、言葉を一言も発せずに身ぶりだけで生年月日順で並び替えをするゲームです。ゲーム詳細をご紹介します。
・広いスペースで1列あるいは人数が多い場合は1列を6〜8人くらいまでにして並びます。
・列ごとに生年月日の若い順に並び替えをします。このとき使ってよいのはジェスチャーのみです。
・「数字を指で表していけない」や「口の動きだけ」という縛りをつけると、よりゲーム性が出ます。
3.出身地で並び替えゲーム
自己紹介の要素で共通点があるとお互いのことが深く理解できます。出身地は特に自己紹介には欠かせないオプションです。このゲームは基本的に上でご紹介した「生年月日で並び替え」に似ていますが、少しレベルが上がります。スペースもより広い方がやりやすいでしょう。人数は10人以上いると盛り上がります。ゲームの手順をご紹介します。
・使えるスペース全体を日本地図(あるいは世界地図)に見立てます。
・どちらが北でどちらが南かをあらかじめゲームの誘導者が指示しておきましょう。
・このゲームも言葉は一切使わずにジャスチャーとだいたいの位置で自分の出身地に移動します。
・全員が移動完了したら答え合わせです。その後少し時間をとり、ローカル話で自然に自己紹介が盛り上がります。
4.私ってこんな人ゲーム
ここからは少し言葉を使った自己紹介のアイスブレイクゲームになります。会場のレベルに合わせて使い分けましょう。自分のことを話すのはなかなか難しいですが、枠が決まっていて十分な準備ができれば案外うまくいくものです。「私ってこんな人」という自己紹介によく利用されるアイスブレイクゲームをご紹介します。
・フリップボードや紙を配ります。サイズはA4以上が良いです。
・フリップボードを四分割し、そこに質問の答えを書いてもらいます。
・質問は自由ですが、例えば「この会で自分は何を得たいか」「チャームポイント」「自分が今一番気になっていること」「今までで一番ワクワクしたこと」などをゲームの誘導者が用意しておきましょう。
・時間をとるか、あるいはゲームの誘導者が今日の会についての話をする間などに質問を埋めてもらいます。
・3〜4人グループになって4つの質問の自分なりの答えと簡単な自己紹介をしましょう。
5.付箋を使ったゲーム
会議などで自己紹介替わりによく使われるのが、付箋を使ったアイスブレイクゲームです。これはある論点について、参加者が自分の意見を書いていくというもので、少しレベルは高いですが実用も兼ねています。もちろん本題と関係のない少し面白いネタをゲームの誘導者が用意しておくのもありでしょう。大げさな自己紹介ではなく、その人の考えと人となりが分かればよいという時は、是非このアイスブレイクゲームを活用してみてはいかがでしょうか。
・参加者全員に付箋を渡し、ゲームの誘導者がテーマを言います。
・テーマに沿ってそれぞれ思いついた自分の意見をできるだけたくさん付箋に書き、書き終わったらホワイトボードや模造紙に張ります。
・書いた意見に沿って順番に、あるいはゲームの誘導者の進行のもと自分の意見を説明していきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ゲームがあれば、意外と簡単に初対面の人との距離が縮まります。自己紹介前のアイスブレイクゲームで打ち解けたメンバーとは不思議と深い仲になることも多いです。アイスブレイクゲームはそんな強力な自己紹介ツールなので、ゲームの誘導者になる機会があれば、ぜひ活用してみましょう。
自己紹介で距離を縮めるためのアイスブレイクゲーム
- 5分でできるキャッチ
- 生年月日で並び替えゲーム
- 出身地で並び替えゲーム
- 私ってこんな人ゲーム
- 付箋を使ったゲーム