昔も今も、大切なお客様や取引先の方と接待でゴルフをすることはあるものです。
今は昔ほど頻繁に行われなくなっただけに、接待ゴルフにおけるマナーを知る機会も減ってしまいました。
ゴルフを嗜む人も、接待でゴルフをするとなれば、事情は変わってきます。
接待のゴルフは普段のプライベートのゴルフとは違った点に気をつけなければなりません。
それは接待でゴルフをするのは、純粋にゴルフを楽しむ以外に、”目的”があるからです。
では、接待でゴルフを行う場合には、どのようなマナーがあるのでしょうか?
目次
接待のゴルフで気を付けるべき7つのマナー
プライベートでゴルフを楽しむことはあっても、接待でゴルフとなると勝手が違います。
接待ならではの気遣いが必要であり、その点について知らなければ、せっかくの接待が台無しになってしまいます。
ここでは、接待のゴルフで気を付けるべき7つのマナーを紹介します。
1.案内は早めに適確に行なう
接待のゴルフを設定する時は、場所や時間を早めに決め、余裕をもってその案内をお伝えしましょう。
そのためには、接待する相手のゴルフの実力を知ることが必要です。
取引先の担当者や自社の上司、先輩等から情報を得て、接待する相手の好みにあったコースを選ぶことを心がけましょう。
余り遠いゴルフ場は好ましくありません。できるだけ接待する相手の自宅から1時間以内の場所を選べれば最適です。
接待相手の希望を取り入れたコースも良いでしょう。
どのようなゴルフ場となっても、早めに案内をすることで、接待相手がゴルフ場に行くまでの手段を用意する時間を設けてください。
2.相手次第で雨なら延期する
当日天候が不順であると分かれば、早めに延期を申し入れましょう。
接待相手が悪天候でもプレイを望むのであれば、そのままでも構いませんが、接待ゴルフの場合、コミュニケーションをとることが必要です。悪天候でのプレイの中では、会話も難しいものです。
クラブハウスなどで会話をすることは可能でしょうが、グリーンを回りながら会話をするものとは異なります。
可能ならば、日程を変更することをお勧めします。
3.当日はお出迎えをする
当日プレイをするとなれば、接待相手よりも早く到着し、ゴルフ場のロビーでお出迎えをしましょう。
スタート前に一緒に朝食をとったり、お茶を飲みながらゆったりとしたひと時を過ごすことができれば、会話も弾んできます。
ゴルフでの接待では、グリーンの上だけでなく、その前から始まっていることを忘れずに、しっかりと準備をしていきましょう。
くれぐれも、当日寝坊して遅刻などということがあってはなりません。
4.ゴルフのマナーを守る
接待ゴルフは慣れないとしても、ゴルフそのもののマナーを知らないようでは、相手に失礼になります。
普段友達やカジュアルなお付き合いの人たちとゴルフを楽しんでいる人は、今一度ゴルフのマナーを確認してください。
特に服装などは、接待をするために使うようなゴルフ場では、格式高いドレスコードを掲げていることも多いので注意が必要です。
また、プレイする際の服装もさることながら、ゴルフ場に到着する時の服装も重要です。
くれぐれも、ゴルフをプレイする服装でゴルフ場に来ることのないようにしましょう。
自信がない場合には、事前にゴルフ場へ”ドレスコード”について確認しておくことをお勧めします。
5.過度なお世辞は言わない
プレイを始めると、ナイスショットを連発してしまう人もいますが、これは避けなければなりません。
あまりに実力が違う場合には、本来は接待ゴルフをするべきではありません。相手を立てるものです。
もしあなたの実力が上の場合には、自分の実力値を接待相手に事前に知らせることがマナーです。
相手の実力が自分よりも低い場合、余り気を遣いすぎないことです。
接待とはいっても、ゴルフを楽しむわけであり、過度なお世辞や気遣いはかえって不自然であり、迷惑でもあります。
自然体でプレーしましょう。
6.謙虚な態度を見せる
一定のルールがあるゴルフですが、人によって、または所属クラブなどによって、マナーやスタイルは様々なものです。
接待のゴルフでは、相手との距離を縮めることが目的となっており、ある意味、相手に気に入ってもらえるようにすることが目的です。
その接待ゴルフで、自分のマナーやスタイルが理由で、相手との距離が広がってしまったり、嫌われてしまっては、元も子もありません。
しかし、相手が自分より年齢が上の場合には、最初に謙虚な姿勢を見せ、未熟なものだから色々指導をしてほしいという態度を見せましょう。
謙虚な態度を見せれば、たとえ接待相手にとって気に入らない点があっても、指摘してくれたり、見逃してくれるものです。
7.ビジネスの話は自分からしない
接待ゴルフなのに、ビジネスの話ができないのでは、接待の意味がないと考える人もいるでしょう。
しかし、接待ゴルフであるからこそ、相手にゴルフを楽しんでもらうことを最優先します。
接待相手がゴルフに満足すれば、次のステップとして仕事に繋がるのです。
接待相手は、これが接待ゴルフであることを十分に理解しています。
相手から、ビジネスの話が切り出されるまで、じっと我慢をしましょう。
ゴルフを通じて打ち解け、距離が縮まれば、自然と本来の目標のビジネスに繋がります。
焦りは禁物です。
まとめ
いかがでしたか。
接待ゴルフというと、接待する相手に愛想をふるまうようなイメージがありますが、実際にはゴルフのマナーとルールをしっかりと守り、接待相手に迷惑や不便をかけないようにふるまうことが大切です。
そして接待相手との距離を縮め、様々な情報を得て、今後のビジネスを有利に進めましょう。
接待のゴルフで気を付けるべき7つのマナー
- 案内は早めに適確に行なう
- 相手次第で雨なら延期をする
- 当日はお出迎えをする
- ゴルフのマナーを守る
- 過度なお世辞は言わない
- 謙虚な態度を見せる
- ビジネスの話は自分からしない