会社を退職する事を決断したら、残された人たちに仕事を引き継ぐのが最後の仕事となるわけですが、しかし辞めるからと言ってただハイと渡すのではなく、残された人たちにしわ寄せが来ないよう、配慮した上で退職時期を考え、仕事を引き継ぐのが、後味悪くなく円満退職できる方法ですよね。
仕事を引き継ぐことは、慣れるまで思いの外重労働です。引き継ぐ人の立場に立って退職時期を見極めることが、今までお世話になった周囲の人に対しての礼儀と言えます。
では、周囲の人たちに迷惑掛けずに、どのような礼儀作法の元、退職時期を決めるのがベストと言えるでしょうか?
迷惑を掛けない退職の時期5つのポイント
退職の時期は、退職者本人に決定権がありますが、やはり自分の都合だけで退職日を決めることは、辞めた後の業務の混乱にも繋がりかねません。退職するならば最後まで責任もって、仕事を引き継ぐことが責任ある行動なのです。
今回は、出来る限り迷惑を掛けない為の、退職の時期のポイントを5つご紹介します。
1.年度末は避けるべき
世間で忙しいと言われるのが、3月の年度末ですよね。働いてる企業が決算期でなくても、そこに関連してる企業で年度末を決算期にしていることが多いため、その影響で社会全体が忙しない状態になっています。
その時期は、いつも以上に人手不足な上、業務も増えている状態なので、その状態で引き継ぎは、残された人たちの業務増加になってしまい、周囲の人や会社にも迷惑が掛かってしまいます。繁忙期の退職は時期として絶対に避けることが絶対条件です。
2.決算日は辞め時ではない
最後ま責任もって仕事を遂行させたいと、決算を退職の時期に選ぶ人が多いですが、実はそれは最後まで業務を遂行したとは言えない行動です。
決算というのは、大企業なら3ヶ月後、中小企業なら2ヶ月後までに税務署等に申告を行います。その2、3ヶ月の間で、1年間の処理の間違いや漏れなどを見つけて、訂正していかなくてはいけません、その時に担当者の力がとても必要となるのです。しかし既に退職していました・・・となると、それだけで残された人たちは四苦八苦で、残務に追われる形になってしまいます。
そのような事がないように、決算申告までは退職時期をづらす事が望ましいです。
3.新人教育終了を待って
一人抜けると言うことは、一人増員されないと、業務が回ら無くなってしまいます。そのためにも、人員確保できる時期が、退職をする時期として最良と言えます。
特に、春は人事が動きやすい時期ですし、新入社員が入ってくることによって、人材確保も出来ています。その点を踏まえて、新入社員の社内研修が終了する時期に退職する意向を伝えることも、迷惑掛けずに退職するには良いタイミングです。
4.ボーナス後は求職が動く
求職の繁忙期に退職するのも、迷惑掛けずに退職できる作法の1つと言えるでしょう。
求人は時期によって活発になるときがあります。その中で企業のボーナス後に退職する人が多くいるため、その時期に求職が大きく動くのです
求職が盛んと言うことは、欠員が出たときに求職希望の申し込みが多く来ると言うことです。それによって、退職した人の代わりが見つかる確率は非常に高くなるので、退職を決めるには良い時期といえます。
5.やっぱり引継は閑散期
勤めていると、その業界や会社がいつ閑散期か、概ね予測は付けられますよね。退職をその時期にするのも、ポイントが高いです。
人は余裕があると、少し仕事が増えてもストレスを感じることはありません。残された人にストレスを与えることは絶対に避けなくてはいけない退職のルールです。
そのためにも、仕事の閑散期に引き継ぎを行い退職することが、一番望ましい時期となります。
いかがでしょうか?
退職の時期を決めるには、周囲の人に迷惑を掛けずに、責任もって仕事を引き継げる様にする事が絶対条件です。そのためにも、会社側に退職の意思は早めに伝え、周囲の人と退職の時期を相談することも1つの方法です。残された人が困らないように、自ら動く事もお世話になった人への礼儀なのです。
まとめ
迷惑を掛けない退職の時期5つのポイント
- 年度末は避けるべき
- 決算日は辞め時ではない
- 新人教育終了を待って
- ボーナス後は求人が動く
- やっぱり引継は閑散期