社会人たるもの、飲み会は単なる発散の場ではありません。飲み会は繋がりや関係性を深める機会で、上手く立ちまわることで仕事を有利に進めることができます。そこで重要になってくるのが、飲み会のお礼メールです。飲み会ではやや無礼講を働き過ぎたと感じても、「終わりよければ全て良し」、お礼メールでしっかりと敬意と関係性が深まったことを伝えましょう。
では、飲み会のお礼メールを送る時にどんなことに気をつけるべきでしょうか?
飲み会のお礼メールで気をつける点と場合別文例
社会人のマナーとしての飲み会のお礼メールには、抑えておくべきポイントがあります。お礼メールをぬかりなく送るかどうかが、今後の付き合いにも関わってきます。前半では抑えておくべきポイントを、後半では、相手別に飲み会のお礼メールの文例を踏まえて見ていきます。
1.1日以内にメールする
飲み会のお礼メールはできるだけ速くが原則です。1日以内にお礼メールをするのがベストです。タイミングを逃してしまったときや、そうでなくても、次に相手と合う機会があれば一言「この前はありがとうございました。」とお礼を言っておくべきです。そうすることによって、印象が良くなります。相手が上司で昼食などの機会があれば、「先日は楽しかったですね」と話題を振り返ってもよいです。ただし、相手によって飲み会と仕事場を使い分けている人もいるため、反応を見て軽く触れるか話題を振り返るかを判断して下さい。
メールは気兼ねない関係の人であれば、携帯のメールやショートメールでもOKです。上司や取引先のかたで、形式だった飲み会の場合は、PCメールを送るか、両方送るとよいでしょう。
2.敬意を表す
たとえ飲み会では無礼講だった場合も、お礼メールには敬意を表す必要があります。特に、会計が相手持ちの場合は、それが当然になっている場合でも必ず毎回「ごちそうさまでした。」という内容を含めましょう。お礼メールは、飲み会というぶっちゃけた場から仕事の関係に切り替える効果を持ちます。勿論、相手によってはユーモアを含めるのもよいですが、「ありがとうございました。」の内容は必ず入れ、敬意が伝わる丁寧な内容にして下さい。そうすることで、今後の付き合いもスムーズになります。
3.内容はスマートに
PCメールであっても、携帯メールであっても、飲み会のお礼メールは長文でダラダラ書くことはNGです。マナーとしてのメールということを考慮し、一回ずつのやり取りがあるくらいの軽いものにして下さい。飲み会の内容に触れすぎることは、仕事に飲み会を引きずることになります。テンプレートを登録しておいて、少し内容を加えるくらいの手のかからないもので十分です。それは、相手の手をかけないようにする配慮にもなります。
4.上司へのお礼メール
上記のポイントを踏まえ、飲みに行く機会もなにかと多い、上司との飲み会後のお礼メール文例をご紹介します。
○○部長
お世話になります。□□課の△△です。
先日はごちそうになり、ありがとうございました。
仕事の悩みも聴いていただき、とても参考になりました。
ご教示内容は仕事でもしっかりと活かしてまいりますので、今後とも宜しくお願い致します。
メールにて恐縮ですが、取り急ぎお礼申し上げます。
5.取引先へのお礼メール
次は、取引先へのお礼メール文例をご紹介します。
文例1(相手が主催の飲み会)
株式会社□□ ◯◯様
いつもお世話になっております。■■社の△△です。
先日は宴会の席を設けていただき、誠にありがとうございました。
お店の雰囲気、お酒と料理も素晴らしく、至高のひとときでした。仕事の席ではお聞きすることのなかった意外なお話もうかがえ、
◯◯様の新たな一面を発見することができ、大変収穫の多い席でした。近々、こちらでも宴会の席を設けたいと思っていますので、是非ご参加いただければ幸いです。
心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
文例2(自分が主催の飲み会)
株式会社□□ ◯◯様
いつもお世話になっております。■■社の△△です。
先日は、ご多忙な中お付き合いいただき、誠にありがとうございました。
貴重なお話を伺うことができ、大変感銘を受けました。
ご一緒にプロジェクトを進めて参りたいという思いが更に深まりました。
今後ともよいお付き合いをお願い致します。メールにて恐縮ですが、取り急ぎお礼申しあげます。
いかがでしたか? お礼メールの良し悪しで、飲み会の印象もガラリと変わってきます。たとえ飲み会は失敗してもお礼メールでしっかりと締めることが大事です。飲み会後のお礼メールを卒なく送り、関係性を深めて今後につなげて下さい。
まとめ
飲み会後にお礼メールを送る時の5つのポイントと事例集
- 1日以内にメールする
- 敬意を表す
- 内容はスマートに
- 上司へのお礼メール
- 取引先へのお礼メール