あなたは企業活動の中で、市場について調査をしていますか? どのような企業であっても、自らの活動において市場は存在します。市場を理解せずに企業活動を行ったり、今後の計画を立てても効果が薄くなります。
市場調査に基づいた状況分析をするにあたり、ポジショニングマップの手法を使うことは大変有効です。市場の状況をシンプルに表すことができるからです。
企業活動において効果のあるポジショニングマップをどのように作ったら良いのか学んでみませんか?
目次
ポジショニングマップを作る際の6つのポイント
企業活動におけるポジショニングマップは、今まで見えていなかったことや見えにくいものを視覚化することで、自社そのものや市場に対する理解を助けることができます。
自分でポジショニングマップを作る際におさえるべき6つのポイントをご紹介します。
1.ポジショニングマップとは?
ポジショニングマップは様々なビジネスにおいて、ざっくりした状況把握や、情報の共有化、はたまた議論をする際に用いられるツールです。
きっちりとした数字などを用いて作るグラフとは異なりますから、深く厳密に考えることは必要ありません。
ポジショニングマップを作る前に、大前提をしっかり把握しましょう。
2.軸にするキーワードの選定
ポジショニングマップを見たことある人であれば、縦軸と横軸があり、それが十字におかれていることをご存知ですね。
縦軸と横軸にどのようなキーワードを持ってくるのか、これがポジショニングマップで重要なポイントになります。
通常は対立概念と思われるキーワードの組み合わせを選び、各々縦と横の軸に配置します。
3.定量と定性で考える
縦軸と横軸にキーワードを選ぶのは、思いのほか難しいのが現実です。その場合、定量になる数字で表すことのできるキーワードを縦軸に設定しましょう。
時間や金額などをキーワードとして考えると、軸の設定もしやすくなります。
横軸となる定性のキーワードは、ポジショニングマップを作製する人が使いやすく、市場を表現するのにふさわしい言葉を選ぶと良いでしょう。
4.マッピングする要素を選ぶ
縦と横の軸を決めることができたら、次は軸で作られた空間にどのような要素をマッピングするのか決めましょう。ポジショニングマッピングに大切なポイントです。
要素は、マップに置くことができるもの、概念ならばどのようなものでも置くことができます。
既知の要素が対象の場合も有りますが、未知の要素を創り上げてマッピングすることもできます。
要素は集団名などであることが多く、例として、企業であったり、ブランド、商品名、新しい集団名称(●●系XX)などが多く挙げられます。
5.マッピングをする
いよいよ自分で縦軸と横軸で作られた空間に、要素をマッピングしていきます。要素の選び方やマッピング方法に間違えも正解もありません。
マッピングする人が自分なりの基準で表現することが大切です。
出来あがったポジショニングマップを見て比較したり検討することが目的であるからです。
6.定量と定量を軸にする場合
ポジショニングマップは議論をしたり協議をする際のツールであり、表現しにくいものを見えやすくするものです。
両軸共に定量のキーワードを設定することもありますが、わざわざポジショニングマップを用いるのではなく、単純にグラフを用いた方が、簡潔に分かりやすいこともあります。
ポジショニングマップの良い点は、数字で表現できない感覚の部分を表すことができることです。その点を忘れずにポジショニングマップを作製しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
ポジショニングマップを作成する際には、軸とするキーワードの選定が非常に重要になります。
グラフとは異なるポジショニングマップの特性を理解することで、考えや市場動向を整理することに役立ちます。
効果的なポジショニングマップを作ることで、仕事を効果的に進めましょう。
ポジショニングマップを作る際の6つのポイント
- ポジショニングマップとは?
- 軸にするキーワードの選定
- 定量と定性で考える
- マッピングする要素を選ぶ
- マッピングをする
- 定量と定量を軸にする場合